公益財団法人 太平洋人材交流センター PREX

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【PREXリレーコラム №30】多文化共生社会の実現に向けて- PREX Island

日本の公的機関
PREX監事　公益財団法人 大阪国際交流センター 理事長　岸本 孝之 氏

　(公財)大阪国際交流センターは、昭和62年に設立されて以来、約37年間にわたって市民レベルの国際交流の拠点として活動を続けてきました。
　近年、大阪市の外国人住民の数は増加を続けており、新型コロナウイルス感染症の拡がりの影響で一時減少に転じたものの、2023年９月末の統計によると、コロナ禍前の水準を超える16万4千人にも達し、この傾向は今後も続くものと考えられ、増え続ける外国人住民との共生は「待ったなし」の状況となっています。
　また、少子高齢化が進む日本社会とは対照的に、近年来阪している外国人住民は比較的若年層が多く、定住後に新たに家族を形成し、次世代を育てるケースも増加してきており、外国にルーツをもつ子どもたちはますます増加していくものと考えられます。
　こうした子どもたちを健全に育成し、単なる労働力としてではなく、社会の一員、社会の諸機能の担い手として、将来にわたって社会で活躍できる人材として育てていける環境を整備していくことは喫緊の課題となってきています。
　当財団では、これまでも日本人の国際理解の促進をはじめ、外国人住民を対象に、日本での生活に必要な、福祉・医療、子育て・教育、労働など多岐にわたる分野の相談事業や、日本語教育、防災対策などに取り組んできましたが、これらの諸活動は、人材の育成・交流というPREXの目的の実現にもつながっていくものと考えています。
　これらの取組みは、行政はもとより、多くの国際交流団体、地域団体、ＮＰＯ、企業の方々とのネットワークを生かすことで、より高い効果を実現できるものであり、多数の企業・団体が参加されているPREXの皆さんの活動に大きな期待を寄せているところです。
　今後とも当財団は皆さんとともに、多様性が新たな価値や活力を生む多文化共生社会の実現に向けて精力的に取り組んでまいります。

  • 掲載日：2023年12月25日
  • 企業名：公益財団法人 大阪国際交流センター 理事長
  • 氏名：岸本 孝之 氏
  • 役職・職名：PREX監事

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