【PREXリレーコラム №20】21世紀をリードするアジアにおける人材育成- PREX Island
日本企業の方々
PREX理事 パナソニック ホールディングス株式会社 参与 小川 理子 氏
持続可能な社会をつくるのは人であるという考えのもと、1998年にパナソニックの創業80周年記念事業として、21世紀のアジアをリードする若い人材の育成を目指し、パナソニック スカラシップが創設されました。
アジアの主に8つの国・地域(インドネシア、インド、台湾、マレーシア、フィリピン、べトナム、タイ、中国)から日本で学ぶ理工系大学院修士課程の学生を支援してきました。
2014年からは、「パナソニック スカラシップ アジア」に名称変更し、地域密着型の次世代育成支援として、カンボジアを含めた9つの国・地域の現地の大学や職業訓練校で学ぶ学生を支援しています。
「パナソニック スカラシップ アジア」の2021年度の奨学生は、コロナの影響により活動ができなかったインドネシアを除く8つの国・地域、インド30人、台湾10人、マレーシア5人、フィリピン13人、べトナム15人、タイ10人、中国22人、カンボジア6人の合計111人が認定されました。
2014年からの当奨学生累計は、797人となっています。1998年創設以来では1100名を超える人材育成支援を行ってきました。
私は、CSR社会文化グループマネージャーを務めた2008年から2014年まで、このスカラシップの責任者をしており、アジアの未来を切り拓く優秀な若い人材と接してきましたが、
卒業時の決意表明では、
「日本と母国、母国と世界の橋渡しをしたい」
「異文化生活から様々な刺激があり、学びたいことがやりたいことにつながった」
「未来を目指せる場所に立っている。その起点が日本留学だった」
「違いを乗り越えた先に共感があった」
「自分の強みを知ることのできた人生のターニングポイントだった」
「人を育てる、という企業理念から学び、未来が見えた」
などと、本当に素直で強い情熱を感じ、私自身がいつも感動させられました。
PREXでも人材育成事業や人的交流事業としてJICA研修プログラムの受託を中心に取組んでおられ、設立からこれまでに約2万人の研修卒業生を輩出されたとお聞きしており、大変心強く感じます。
これから先も、多様な人材が共に力を合わせて、より良い世界に向けて貢献できる姿を目指していきたいと思います。
- 掲載日:2023年2月1日
- 企業名:パナソニック ホールディングス株式会社 参与
- 氏名:小川 理子 氏
- 役職・職名:PREX理事
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