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【PREXリレーコラム №11】「アフターコロナの世界はいかに?」- PREX Island

日本の公的機関
PREX理事 神戸商工会議所 理事・産業部長 後藤 眞一 氏

新型コロナウイルスの世界的なパンデミックが始まってから、2年以上が経過した。長引くコロナ禍で自粛を余儀なくされ、飲食や旅行などの行動制限が課せられた。サプライチェーンの寸断や売上の蒸発など、経済への影響も大きかった。

ここにきてようやく、ワクチン接種の進展や治療薬の普及などにより、経済活動の正常化を進めるフェーズに移りつつある。

コロナ対策の一環として厳しく制限されてきた入国規制も、漸次緩和されている。しかし、世界各国が水際制限の大幅な緩和や撤廃に踏み切るなか、依然、日本の厳しさが目立つ。変異株も含めて一定の警戒は必要だが、激変するグローバル社会にあって世界に開かれた国づくりこそが日本が成長できる道だけに、一層の緩和が求められる。PREXの活動についても、入国拡大とともに活発化し、グローバル人材の育成に一層の貢献が期待されるところである。

一方、アフターコロナの世界では、メタバース(仮想空間)での生活や経済活動が活発になるという。コロナ禍で既にオンライン会議などは普通になったが、今後、オフィスでの仮想空間の共有や交流などビジネスの常識を変える世界が広がるらしい。
しかし、仮想空間が五感を刺激するリアルの世界を超えることができるのか?また、今後、リアルとバーチャルの世界がいかに交差、連動し、相互に差別化していくのか?
コロナが終息し世界の人々との交流が再開したとき、その答えが見えてくるのかもしれない。

「すでに起こった未来」。“未来に起こる現象のヒントは、今ここにある”という。
現在、神戸では都心・三宮再整備やウォーターフロント地区の開発が進み、2025年の大阪・関西万博を見据えた神戸空港の国際化が検討されている。
アフターコロナでグローバルな経済活動が再開したとき、世界の中での関西、神戸がどう位置付けられ、変化し発展していくのか?
目の前に起こっているリアルとバーチャルの小さな変化に目を凝らしつつ、未来を展望していきたいと思う。

  • 掲載日:2022年5月16日
  • 企業名:神戸商工会議所 理事・産業部長
  • 氏名:後藤 眞一 氏
  • 役職・職名:PREX理事 

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