【PREXリレーコラム №15】関西・大阪21世紀協会とPREX- PREX Island
日本の公的機関
PREX監事 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会 理事長 﨑元 利樹 氏
関西・大阪21世紀協会は、経済に文化も加えた両輪で大阪を発展させようと1982年に設立されました。そして、2014年、独立行政法人 日本万国博覧会記念機構が廃止されたのに伴って同機構が行っていた「日本万国博覧会記念基金事業」を承継しました。この事業は1970年大阪万博の収益金を使って大阪万博の理念に沿って国際相互理解を促進する様々な事業に助成支援をするものです。
事業開始から50年余り、日本国内はもちろん世界中で、例えば日本文化の紹介・普及を行う取り組みや、発展途上国で教育環境の向上を図る取り組みへの支援など、これまでに4,700件の事業に194億円の助成を積み重ねてきました。半世紀に亘って日本の国際交流の一翼を担ってきた訳です。日本の助成団体の中でも海外での知名度は極めて高いと言われており、70年万博の誇るべきレガシーだと思っています。
こうした国際交流という観点から、PREXの活動にはシンパシーを感じています。PREXでは、コロナ禍の影響で来日と現地訪問が出来なくなった一方で、来日中の留学生を対象にした事業が大幅に増えたとのこと、これまでの実績があればこそだと思います。日頃の活動にあらためて敬意を表します。
当協会も昨年度から、海外からの留学生を対象にした「人材育成」的な助成を始めました。日本の大学院で日本の伝統文化を研究している修士課程の外国人留学生を対象に「日本伝統文化研究助成(奨学金)」をスタートさせました。大学の学長から推薦されることが条件で、最大2年間にわたって月10万円を助成します。対象となる大学や人数はまだ多くありませんが、将来日本と母国との懸け橋となる人材が育つことを期待しています。研究成果の発表機会や留学生同士の交流の場を設けるなどして当協会との繋がりも強め、将来 『日本の伝統文化で繋がる』国際的ネットワークが出来ればと思っています。
当協会は、直接研修生や留学生を受け入れたり職員を海外に派遣したりすることはありませんが、国際相互理解の取り組みをする団体や日本の伝統文化を研究する留学生を支援することで、日本の国際交流に貢献したいと考えています。
- 掲載日:2022年10月6日
- 企業名:公益財団法人 関西・大阪21世紀協会 理事長
- 氏名:﨑元 利樹 氏
- 役職・職名:PREX監事
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