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【アフリカコラム⑰】たかがサッカー。されどサッカー- PREX Island

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【アフリカコラム⑰】たかがサッカー。されどサッカー

Africa Cup of Nations(日本語ではアフリカネイションズカップ)がカメルーンで開催されたことをご存じでしょうか?
サッカーのアフリカカップです。
1957年にエジプト・スーダン・エチオピアの3カ国から始まったトーナメント。
今では54カ国すべてが予選会に参加、24カ国が本選に出場します。
CAFOnline.com

0-0のPK戦を制し、セネガル共和国が初めての優勝を果たしました。
セネガルでは、優勝が決まったその日、世界各地のセネガル人コミュニティが集い大騒ぎ。
優勝翌日は祝日となり、多くの人が凱旋パレードで選手たちの姿を見ようと首都に集いました。
そのエネルギーはコロナがこれで吹っ飛ばされたのではないかと思うほど、ものすごいものでした。
私もその場で空気を感じたかった・・・!

私はセネガルに協力隊で住んでいましたし、他にもアフリカンの友達が複数いるので、アフリカカップをやっていることは知っていましたが、サッカーにも全く興味はなく、日本のテレビでアフリカのサッカーの試合は見られないし、見れたとしても夜中寝ている時間だし、たかがサッカーだろうと気にも留めていませんでした。

ただ、試合が進むにつれてみんなのSNSが、少しずつ少しずつ熱気を帯びてきていることを感じ、気づいたときには私のアフリカ専用Instagramは#Afconであふれ、見入っていました。なぜかというと、サッカーの映像だけでなく、各国の選手のダンスや音楽、さまざまな応援団の姿など、見る人が笑顔になれる発信してくれていたからです。

そして、どの写真・映像も美しく、目に飛び込みます。
気になる方はこちらです。
 https://www.instagram.com/caf_online/
アフリカのデジタル活用力をどうぞ見てください。

実は、この大会の優勝が決まった時、私はアフリカ人行政官対象の研修の真最中でした。
(もうすぐ研修レポートを掲載します。)
そして、ZOOMでのライブ講義が始まる前に、参加者から「気になるアフリカニュース」をシェアしてもらう時間を設けていました。
優勝直後のナイジェリア人参加者からのニュースシェアは予想通りAfconについて。
しかし、その共有内容は想像を超えるものでした。

彼の出身国ナイジェリアは優勝できなかったので、もちろん悔しい部分もあるでしょうに、彼は、同じ研修に参加している国の中で、上位に勝ち進んだチームのプレーを淡々と分析し、特にクーデターで国が安定しない中上位に勝ち進んだブルキナファソ、決勝戦に勝ち進み、惜しくも優勝を逃した強豪エジプトをたたえました。

そして最後に強く、こう言いました。

「私たちは54カ国すべてが参加したサッカーカップを成功させることができた。
たかがサッカーカップかもしれない。
しかし、様々な課題を各国抱えながらもアフリカ人の手で成功させたこの経験は、きっと“ONE AFRICA”の構築につながる大きな一歩である。
私たちはまだまだこれからだ。」

貴方には、今、何が見えますか。
貴方なら彼に、アフリカンたちに、何を問いかけ、どんな声をかけますか。

ちなみに、私は自分の国セネガルが優勝して嬉しすぎて、彼の素晴らしい発言を殺してしまいました。
とても反省しています。悔しい。

ので、皆様のお声をお待ちしております。

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prexhrd-pr@prex-hrd.or.jp

  • 掲載日:2022年3月8日
  • 氏名:前田(智)

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