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【アフリカコラム15】ビジョナリーアフリカ- PREX Island

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【アフリカコラム⑮】ビジョナリーアフリカ

アフリカはビジョンを描くのがうまいな、そしてその見せ方がうまいな、と思います。
例えば、現在アフリカ大陸の国が一致団結してAgenda 2063の達成に向けて動いています。

“The Africa We Want.”

かっこいいですね。
もちろん今も昔の植民地色や新植民地主義が色濃く残る業界や地域も多くありますが、アフリカンたちの意思を尊重した発展の形に、国際機関や各国政府の援助が寄り添う形が目指されています。
そのAgenda2063をわかりやすく動画でまとめているものがアフリカ連合(AU)からでています。3分ほどの映像なので、ぜひ見てみてください。
Flagship Projects of Agenda 2063 – YouTube

そして興味を持たれた方は、文章を読んでみてください。
Agenda 2063: The Africa We Want. | African Union (au.int)

そのAgenda2063で掲げられているビジョンの中で、経済統合を図るものが、現在よく話題にあがっているアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)です。
大陸は大きく、55カ国もあり(日本が国として承認しているのは54カ国だが、AUは西サハラを国として認めているので55カ国と表記)、その中に12億人以上もの人が住んでいます。市場は国ごとに分裂され、アフリカ域内の貿易も、アジアやヨーロッパに比べて少ないというデータが出ています。域内の貿易を活性化させ、現在国ごとに分断されている市場を1つにまとめて経済の活性化や貿易促進を促すために、税務システムの調整、インフラ整備、既存の地域共同体の制度との調整等々を行われる計画です。

こちらも短いわかりやすい映像があるので共有します。
African Continental Free Trade Area (AfCFTA) – How will it benefit us in practice? – YouTube

最近の情報を追いたい方はこちらからどうぞ。
Home | AfCFTA – African Continental Free Trade Area (au.int)

そもそも、アフリカを1つにする、そのビジョンは1957年ガーナ建国の父、パンアフリカニズムの考えを巻き起こしたクワメ・ンクルマ初代ガーナ大統領が「アフリカ合衆国」設立構想を掲げたところから始まっています。
(パンアフリカニズムについては過去記事をご覧ください。)
そこからラゴス行動計画が1980年に発表され、1991年アブジャ条約が制定され、2002年アフリカ統一機構(OAU)がアフリカ連合(AU)となり・・・。
このように常にビジョンを持ち、少しずつ改定して着実に前に進んでいます。*

さあ、この歴史の流れを見て、彼らの動きを感じて、アフリカは“遅れている“発展していない”といえるでしょうか?
日本やアジア諸国と比べて、アフリカが一丸となって目指すビジョンは皆さんの目にどう映るでしょうか?

彼らが掲げたビジョンで、彼らが立てた計画で、彼らが主体となって、彼らのペースで達成に向けて着々と動いているように私には見えますし、経済統合においては、アフリカの方が日本より、アジアより、進んでいる部分もあるのではないか、と個人的には思います。
無理にせかして、数値としての「成長」を求めるがあまり、彼らが本来大切にしているものが守られない、なんてことになる方が、アフリカの文化を愛する私としてはつらいです。

2022年はアフリカ開発会議(TICAD)の年です。このアフリカの持つビジョンに対して、日本政府と企業がどう舵をきるのか、注目しましょう。

*  アフリカにおける地域統合 現状と課題 片岡貞治  08-kataoka.pdf (jiia.or.jp)

  • 掲載日:2022年1月4日
  • 氏名:前田(智)

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