【アフリカコラム⑨】スーダン・南スーダンともに一番の資源は「人」- PREX Island
PREXスタッフ
【アフリカコラム⑨】スーダン・南スーダンともに一番の資源は「人」
最近はスーダンに思いをはせていました。
スーダン、南スーダンに関係のある方々と一緒にFacebookライブをお届けするとともに 、スーダン在住のリヤード齊木さん による現在のスーダンがある理由についてのオンラインの会に参加して、知識を深めました。
スーダンという一つの国が2つに正式に別れたのは2011年。
今もなお南スーダン地域、または国境地帯では争いが続いています。
この争いは、スーダン内部ではなく、植民地政策が分断を生み、今に至るまで尾を引いています。
私がPREXに入局して初めて担当させていただいた研修「JICA中小企業振興のための経営強化(金融アクセス)」 にはスーダンの中央銀行からの参加者がいました。
続いて担当した「JICA地域経済協力を通じたアフリカ地域のための貿易投資促進」 にも、来日はできなかったもののスーダンからの応募もありました。
南スーダンの方には研修ではお会いしたことがなかったものの、ウガンダで出会った南スーダン人難民の青年たちやアベイニシアティブ 生として来日し、現在は南スーダンに帰国し、ビジネスコンサルタントとして起業されている方との繋がりがあります。最近、在日7年の南スーダン人家族とも仲良くなりました。
お話を聞くまで、スーダン、南スーダンともに、乾燥した砂ばかりの国だと思っていましたが、2本のナイル(白ナイル・青ナイル)が合流する歴史に古代エジプトを支えた大事な国であるとともに、南スーダンには大湿地帯があり、はちみつやフルーツなど食の面でも豊かであることがわかりました。
ただ、テロ支援国家に指定されていたがために、スーダン産として出荷できない農作物は「エジプト産」として出回っているとのこと。
これからは、日本でも「スーダン産」「南スーダン産」のものが出回るかもしれません。見つけられたらぜひ教えてください。
「資源は人だ。」両国のFacebook liveでとても強い、同じメッセージがありました。
国内に争いがあるから、世界と方向性がずれているから、経済制裁を受けているから、そのような国を支える人々、またそこに住む人々は自分より下だ。そのように考えてしまってはいませんか?
PREXは人づくりを支える機関です。
だからこそ平等に、研修参加者の声をお届けできるよう努力してまいります。
- 掲載日:2021年5月25日
- 氏名:前田(智)