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PREX×JICA関西シンポジウム 【パネルディスカッション】後半- PREX Island

SDGs
PREX×JICA関西シンポジウム パネルディスカッション(後半)

PREX×JICA関西シンポジウム パネルディスカッション:パネリストによるお話をご紹介します。

コミュニティのことを深掘りしていったら世界の人とつながった。:日比野 純一氏(特定非営利活動法人エフエムわいわい理事)

災害に強い、弾力性のある地域、マイノリティも生きやすい社会をどうやって作っていけばいいのだろうか。
文化も国も全然違う、言葉も違うけども、私たちがやってきたことは、世界の人たちのヒントにもなるかもしれないし、彼らがやってきたことが、私たちの街のヒントにもなる。
それが、国際協力というものだと思います。
阪神・淡路大震災の被災地の神戸で始まった活動ですから、防災を世界に伝えていくことは、日本の国際協力としても大切なことです。
たくさんの経験、知識を持っています。
その一方で、私がインドネシアで活動していた時に、「ゴトンロヨン」という、ジャワの人たちが使っている「相互助け合い」という言葉を知りました。
インドネシアでは、誰も地域の中で孤立することはないんです。
それぞれが持っているものを分かち合い、学んでいくことで、自分が生きているコミュニティをより良くしていく活動は、世界のいろいろなところで行われていて、その仲間たちが世界にいます。

日比野 純一氏の詳しいお話内容はこちらから

ともに歩むキーワードは、「ローカライズ」と「スポーツ」。:半井 真明氏(合同会社CHEZA(チェザ)共同代表)

私の原体験はザンビアでの「JICA海外協力隊」にあります。
国内で都市計画のコンサルタントをしていましたので、ザンビアの方に教える気満々で行きました。
実際は、その2年間で私の方が学ぶことが多くありました。
例えば、CAD(コンピュータ製図のノウハウ)を教えた時に、彼らの中の一部の方が、それを使って副業をしました。
本業とは違うのですが、所得が増えるので、どんどんとその技術を自分で学び、それが定着に至りました。
形はどうあれ、こちらが教えたい技術だけではなく、彼らの、需要に沿った、パッケージを用意することが大事。
そして「スポーツ」には、社会的な垣根、例えば宗教や民族をブレイクスルーする力があると考えています。

半井 真明氏の詳しいお話内容はこちらから

個人としていかに信頼を構築できるか。:遠山 晴香氏(ダイキン工業株式会社 ダイキンフィリピン社 出向 営業企画マネージャー)

私自身は転勤族で、色々な国に住んだことがあり、大学時代には留学もしていました。
「自分は日本代表として評価されている」という意識が常にありました。
これが個人として信頼を構築する行動につながっていると思います。
個人として信頼を得られないと、その先に続く話というものが出てきません。
まずは個人として好きになってもらう、日本というバックグラウンドを好きになってもらう、ダイキンという会社自体を好きになってもらうことを大切にしています。
相手と同じ目線に立って話をすることや、どっちが上という目線を持たないこと、常に相手にとって、一緒に何かをしたいと思ってもらえるような情報共有を心掛けています。
政府や企業の上の方から町の電気屋さんのおじさんまで、いろいろな人とお話しする機会があります。
人間が魅力的であれば、失敗をしても、その関係を再構築する可能性があると思うので、そういう意味でもなるべく「いい人」でありたいと意識しています。

遠山 晴香氏の詳しいお話内容はこちらから

魅力ある地域を作るには「魅力ある人」をいかに育んでいくか。:河添 靖宏氏(海士町郷づくり特命担当グローカルコーディネーター)

海士町は、JICAの研修事業でブータンの人たちとの交流があります。
ブータンは山の中にある70万人ぐらいの小さな国ですが、「観光立国」で「観光」については非常に新しい考え方を持っています。
ブータンの人が町に来て
「海士町には、こんなにキレイな海があり、こんなに豊かな海の幸があるのですね。有効活用してますか?」
「島の入口で観光税のようなものを取ってみるのはどうですか?」
と提言してくれます。
研修は、日本側がレクチャーし、インプットするだけではなく、相手からも意見を引き出しながら、地域のために意見を活かす取り組みが重要だと思います。
高校生も含め海士町の人が、海外の人と交わることによって「魅力ある人」に成長しています。

河添 靖宏氏の詳しいお話内容はこちらから

 

  • 掲載日:2024年4月26日
  • 研修名:PREX×JICA関西シンポジウム
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