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PREXシンポジウム2019:パネリスト インタビュー ①- PREX Island

日本企業の方々 仕事の流儀
株式会社福市 代表取締役社長 高津 玉枝 氏「完璧ではなくても 走りながら 考える」

プロフィール:
大学卒業後、富士ゼロックス、雑貨商社を経て、91年に売り場のプロデュース会社を設立。
フェアトレードの概念と出会い、06年に株式会社福市を設立。
梅田の阪急百貨店10階にフェアトレードのセレクトショップ「Love&sense」を運営。
「持続可能な社会のために行動する人を増やす」をミッションにフェアトレードの普及に取り組む。
2011年には、東北支援プロジェクトEAST LOOPを創出。
15年からは京都市イノベーションキュレーター塾の塾長を務める。
国際NGOオックスファムジャパン、フェアトレードラベルジャパンの理事など歴任。

 

ベトナムの郊外の農村地域女性たちが作っているフェアトレード 商品。
ダボス会議( 世界経済 フォーラム)企業のセッションで プレゼントに配られた。

めざしていることは?

持続可能な社会に向けて行動する人を増やすことを目指しています。
貧困は途上国の問題ではなく、世界の仕組みの問題です。日本で生活をしていると、貧困の現状についてリアルに知ることが難しいです。
途上国支援というと、皆さん「寄付」を考えられます。
それもとても大切な取り組みではありますが、それだけでは貧困問題は解決しません。
フェアトレードの商品を販売し続けることで、継続的に支援していくこと、そして、そのアクションを通じて、日本の多くの人たちに途上国の現状(搾取・環境問題など)を伝えて気づいてもらうことを目指しています。
すべての取り組みは未知のものですが「完ぺきではなくても走りながら考える」 という言葉を大切にしています。

今の時代をどう見ていますか?

ネットで簡単に世界の情報にアクセスできるようになりました。
そしてそれで満足してしまっている人が多いような気がし
ます。実際に現場に足を運ばなくては、何が本当のことなのか、どこに物事の本質があるのか見えてきません。
自分たちが「見えていないこと」を意識することが大切ではないでしょうか?

今、力をいれているお仕事は?

フェアトレードのセレクトショップLove&senseをもっと素敵なお店にしていきたいと思っています。
フェアトレードというと、まだまだエスニック雑貨とか、ファスナーがすぐに壊れる粗悪品というイメージを持っている方も多いと思います。
それをいい意味で裏切るようなお店にどんどん進化させていきたいと思っています。
商品開発は簡単ではありません。
先日も新しい商品を作ったのですが、入荷後に思いがけない瑕疵が見つかってしまい、約半分が販売できなくなってしまいました。
しかし、パートナーと会話を重ね、より良い商品を作っていくことで、途上国の生産者の力につながることをスタッフ全員が共有しているので、我慢強く改良を重ねています。
ビジネスは簡単ではありませんが、より多くの人に伝えて行動してもらうことが私たちの使命だと思っています。
また、SDGsへの関心が高まる中、一歩踏み出せない企業や、何をしていいのかわからない人がたくさんいます。
そうした企業にフェアトレードのセレクトショップを0から立ち上げ、新しいマーケットを作り価値を想像し、継続的に行ってきた経験をお伝えすることで、次の行動に踏み出してもらえるお手伝い(研修)などもスタートしました。

おススメの映画

「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償」という映画をご存知ですか?
これは、主にファストファッションの裏側を描いた映画です。生産者が搾取されている現状、農薬まみれになっているコットン現場、そして安さゆえに狂気のように買い物に走る人たちを見事に描いています。
そしてそれを見直していく糸口にも触れています。一度、ご覧ください。

PREXシンポジウムを終えて

参加いただいた方とエシカル女子会を立ち上げたいですね。

  • 掲載日:2019年6月7日
  • 訪問先:株式会社福市
  • 氏名:高津 玉枝 氏
  • 役職・職名:代表取締役社長

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