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SDG/ESGから考える外国人技能実習制度③:信頼関係で変化の大きな時代に対応します。- PREX Island

日本企業の方々 SDGs
e-toco #13:平田工業株式会社のみなさま

e-toco #13:「企業、日本人従業員―技能実習生の信頼関係を築き、変化の大きな時代に対応できる企業になる」

e-toco #13:SDG/ESGから考える外国人技能実習制度(3回目) 9月15日(水) Facebookライブ配信

瀬戸口

今日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、技能実習生の事を知るきっかけや、採用することになったきっかけは何だったのか教えて下さい?

平田工業(株)塩田様

現在、ベトナム人実習生7名(大阪2工場各1名、茨城1工場5名)に働いていただいています。

当社は67年の歴史を持ち、物づくりのノウハウは他社に負けません。
そういった自負を持つ職人気質の社員が多く、そのため変化を好まない社風が今もなお残っています。
しかしながら、変化の大きい時代に適応できるよう、ダイバーシティの推進を行っており、
その一環として、何ができるか模索していたところ、外国人実習生の存在を知り、その受け入れを検討、決定致しました。
当然、日本人社員・派遣の採用難に加えて、他社さんから聞く実習生の労働意欲に興味があったことも否めません。

瀬戸口

私達PREXが目指しているのが、ダイバーシティを受け入れることで強い組織を作ることなので、このように実践されているんだなと思いました。
実習生受け入れの歴史を教えてください。
また技能実習生は現在どんな仕事をしていますか?

平田工業(株)塩田様

実習生受け入れの歴史はまだまだ浅く、2019年7月から関東工場(茨城県)での2名の受入れがスタートとなります。
その後毎年継続的に受け入れていく予定でしたが、コロナによる入国制限もあり今年4月に2期生5名を大阪の工場にようやく受け入れることができました。

平田工業(株)日高様

現在、1期生は機械も任せてオペレーターとしてもしっかり働いています。
また、2期生の指導という位置づけで作業だけでなく、会社のルール、日本語での細かいルールも説明してもらっているのでしっかり理解できていると思います。

瀬戸口

1期生はすで、ある程度現場を任せられて活躍されているんですね。
ワールディング様は平田工業様にどんなサービスを提供されているのでしょうか?

ワールディング 渡様

外国人の方の支援、管理団体のコンサルティング、その他多文化共生を推し進める事業を行っています。
平田工業様への支援内容としては、おもに次の2つになります。
①日本人社員対象研修:実習生受け入れに当たって必要な準備、日本語でのわかりやすい伝え方、海外で過ごす実習生の特性などの情報提供など
②実習生と受け入れ企業向け研修:ベトナムと日本の仕事のやり方の違い、工場内の標識などの教育など

このような研修を通して、「仕事の意識が変わった」という実習生からの声もありました。
平田工業様の場合、日本人社員向け研修は時期の都合上、技能実習生受け入れ後に開催しましたが、通常は受け入れ前の実施も可能です。

瀬戸口

渡さんから見て、平田工業様と実習生の関係性はいかがですか?

ワールディング 渡様

非常に良い関係であると思います。
実習生から平田工業様に相談があるときは、すぐ対応いただいているので感謝をしています。
仕事も丁寧に伝えていただける、分からないときは嫌な顔もせず分かるまで教えてもらえるので、しっかりと技能を習得できる、また、休憩中もコミュケーションをとってくれてとてもうれしい、仕事をしていて楽しい、平田工業様に来てよかった、という実習生からの声も聴いていています。
私達も良かったと思っています。

瀬戸口

企業と技能実習生の間に信頼関係がしっかり築かれていると感じますが、いい関係作りのポイントは何でしょうか?

平田工業(株)日高様

入社当初は、仕事で関わらない人とはしゃべる機会が少なく、顔と名前が覚えられないように思われたため、最初は特定の仕事ではなく、月単位でグループをローテーションし配置を決めました。
これによってコミュニケーションが取れるようにしました。

瀬戸口

受け入れられて間もない大阪工場にうかがいたいのですが、初めて技能実習生を受け入れてみてどう思いましたか?

平田工業(株)川辺様

初めてで言葉がどれだけ通じるか不安だったので、携帯の翻訳アプリを使用して言葉が通じた時は嬉しかったです。
コロナ禍でもあり、実習生の方も日本での生活は不安だろうなと思ましたが、これから頑張っていこうとする気持ちがすごく伝わってきました。
受け入れてよかったなと思いました。

瀬戸口

みなさんが不安な気持ちに直面している中ですから、日本にいても理解し合えている人がいるのは心強いだろうなあと思います。

取引先からの実習生の評判や感想はどんな感じでしょうか?

平田工業(株)日高様

実習生を受け入れてから分かったのですが、取引先でも実習生を受け入れている所が多く、周りとも実習生の話をするようになりました。
みなさん実習生の仕事の覚えの早さ、短期間で仕事を吸収してくれることにビックリしたと話されます。
私の企業でも同様にそう思いました。

瀬戸口

前回お話いただいた(株)大阪設備様など建築関係もそうでしたが、日本人には見えないところで技能実習生たちが日本の方と一緒に働いています。
皆さん努力して能力を高めておられるんだなと感じました。

実習生を受け入れるにあたり、事前に企業内で行った改善策はありますか?

平田工業(株)川辺様

作業日報などはひらがなで読めるようにし、作業図面の勉強会・場内の安全表示は各事務所のメンバーがベトナム語表示を追加しました。

瀬戸口

細やかな配慮が感じられますが、実習生と日本人社員さんの間で信頼関係を構築する方法は何かありますか?

平田工業(株)日高様

日本人社員は、方言や略してしゃべることが多いので、実習生たちが分かる単語を探しながらしゃべっていました。
翻訳機も用意していたのですが、ほとんど使わず熱心に教えたことが信頼関係に繋がったと思います。

瀬戸口

外国の方には方言は伝わりにくいですね。
ワールディング様の支援内容の中にもありましたが、伝わる日本語が大事ですよね。

事業所がいくつかあり、それぞれに技能実習生がおられますが、事業所間でどんな風に情報共有していますか?

平田工業(株)内藤様

会議などを通じて、情報共有を行っています。
各工場に行った時には、話しかけるようにしています。

瀬戸口

企業と技能実習生がよい環境を保つためにやっていることはありますか?

平田工業(株)日高様

今までは「どっか適当に直しといて」といったあいまいな部分が多かったと思います。
これからは、作業手順を作って、もっと手順などを文書化していかなければならないと感じています。

瀬戸口

技能実習生制度に対して、ここ変えてほしいと思う点などあれば教えて下さい

平田工業(株)日高様

日本に来てからの勉強の仕方がそれぞれなので、カリキュラムみたいなもので来日後の勉強をサポートしてあげて欲しいと思います。

ワールディング 渡様

そのあたりは現状作成中です。
日本語教室、教材などを準備しようとは思っています。

瀬戸口

実習生とともに働くという点で、どんな展望をお持ちですか?

平田工業(株)日高様

まだまだ社内で人によって教え方が違ったり、言う事が違ったりということがあります。
誰が教えても同じ教え方が出来るように教える人のスキルも磨いていきたいです。

瀬戸口

これから実習生を受け入れようとされている企業にメッセージはありますか?

平田工業(株)日高様

今回、実習生に教えたことで、日本の仕事は「精神論」や「根性論」みたいなものが多く残っているなと感じました。
教えるだけでなく教わる事もすごく多くあるので、実習生の受け入れをきっかけに、仕事のやり方の変化に対応できる企業になれると思ったことが発見でした。

平田工業株式会社様ご紹介

平田工業株式会社様
1954年設立の住宅資材メーカーで、現在国内3拠点において、主に建築外装用、屋根用役物部材の製造を行っている。
住宅施工の子会社1社2拠点も有し、従業員はグループ全体で約80人。
住宅資材メーカーはもとより、施工へと事業領域を徐々に広げている段階で、株式会社HKKという子会社が施工会社として住宅施工現場に赴く。
現場で実際に平田工業の自社製品を使って施工し、その過程でHKKが消費者と直接コミュニケーションをとる形で、業界の川下での要望、問題点を把握し、それらを再度メーカーである平田工業にフィードバックできる体制となっている。
最終的な目標としては、単なる一住宅資材メーカーではなく、すまい・暮らしにかかわる全てでお客様と継続的に関わっていくこと。
材工一貫がスローガン。
まだ業界では稀有な施工まで出来るメーカーである。
「お手伝いできることがあれば、お気軽にお問合せ下さい。」

実施協力
株式会社ワールディング
株式会社ワールディング(worlding.asia)

インタビュー後記

この度3か月にわたり、ワールディング様と企業様にご協力をいただき、<SDGs達成/ESGから考える 外国人技能実習制度>というタイトルでお届けしてまいりましたがいかがでしたでしょうか?

e-toco#11~13は、ワールディング様のご協力で、技能実習生に関わる方々からお話を伺いました。
実習生の成長と自社の成長を同じ線上に位置づけ、企業につなぐ、あるいは受け入れている皆さまでした。
技能実習制度に関してはニュースで伝えられているように、課題も多くありますが、実習生の成長や関係性から日本の企業が得られるものを大事にしている企業も多いということをお伝えできていたら幸いです。
そして、そういう方々が増えることで、働く場所での国籍や肩書を超えた多様性への理解や、それを実現できる、誰に対してもオープンな場・企業が増え、来日している実習生にとっても、人生のよい転換点になったと感じてもらえるよう、地域で彼らを支えていくことにPREXも貢献できたら嬉しいです。

第13回「e-toco(えーとこ)」は下記バナーから

配信日:2021年9月15日(水)
タイトル:「SDGs達成/ESGから考える 外国人技能実習制度③」
ゲストスピーカー:平田工業(株)のみなさん

PREXオンラインカフェ「e-toco(えーとこ)」

 

  • 掲載日:2021年11月16日
  • 企業名:平田工業株式会社
  • 氏名:社員のみなさん

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