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新しい価値を生み出す会社って、こういう会社- PREX Island

日本企業の方々 SDGs
新しい価値を生み出す会社って、こういう会社

PREX奥村です。
私が山陽製紙株式会社の原田社長と原田専務に初めてお会いしたのは2019年11月の上本町SDGs大学で講演いただいた時でした。​

PREXでPELP!サービスをすでにお願いしていたので山陽製紙さんの存在を知ってはいたものの、どういう経緯でエコなビジネスを始められたのか、どういう気持ちで始められたのか、その時はまったく存じ上げませんでした。​​

山陽製紙さんは製紙会社です。
製紙には大量の水を使います。
廃水は基準を満たして処理していたものの、果たしてそれで十分なのか、そう迷った原田社長と専務は、中小企業の規模としては異例の多額な金額を投じて高度排水処理設備を導入したのです。
実際に見学させてもらって驚きました。
一般的な中小企業の敷地内にある規模の大きさではありません。
研修で訪問してきた地方自治体の下水道処理設備を彷彿とさせます。​

そしてそれ以上に驚いたのは、原田社長と専務のお人柄です。
環境のことを、これからの製紙産業のことを真剣に考えておられる。
そして、「これは良いことだ」と思いたってから行動に移すスピードが驚く程早い。
例えば、企業見学をさせていただいた時、専務が「PELP!を使ってくださっている会社さんの中には、『自社から排出された紙だけを使って再生商品をつくりたい、またトレーサビリティがしっかりわかるようにしたい』という要望をお持ちの方もいらっしゃいます。
そのため、エプソンさんのPaper Labを使って、その要望を叶えたいという思いがあります」と仰っておられました。
Paper Labとは使用済みの紙をPaper Labに入れるとPaper Labの中で再生紙にしてくれる機械です。​

「エプソンさんの商品を使うということは製紙業としては競合になってしまうように思えるのですが・・・?」とも話していたのですが、その半年後にご連絡した際には、すでに導入して新サービスを提供されていました。
会社の利益のためを上回る環境や顧客への想いの強さと行動力に心底驚かされ、「新しい価値を生み出す経営者ってこういう方なんだ」と実感した体験でした。​

また、山陽製紙さんは、PELP!SUMIDECOcrepなど次々に新商品サービスを開発されています。
crepはソーシャルプロダクツ賞も受賞されました。
なぜこれほど次々と新商品を思いつくのか伺ったところ、「社員やデザイナーさんが集まって、新商品などについて話し合う会を設けているんですよ」とのことでした。​

これって言うは易く行うは難しだと思いませんか。
社員がプレッシャーを感じ過ぎるとすんなりアイデアは出ないでしょう。
また、縛りがきついと既存の枠から抜け出せないアイデアになるでしょう。
社員が自由に楽しく意見を出せる雰囲気を社長と専務が創り出しておられるのだと思います。
少なくとも私個人はお二人と話しているとワクワクします。​

社長と専務の関係性も見逃せません。
二人三脚で支え合ってこられたことが伝わってきます。
私にとって憧れのご夫婦です。​

このように素敵な山陽製紙さんを私は応援していきたいと思っていますし、皆さんにもぜひ山陽製紙さんのウェブサイトを訪れていただけると嬉しく思います。​

  • 掲載日:2022年5月31日
  • 企業名:山陽製紙株式会社
  • 氏名:PREX奥村

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