コロナに負けない。②八尾市の経営者は、「孤独」じゃない- PREX Island
日本企業の方々
株式会社オーツー 代表取締役 梶原 弘隆氏
在宅勤務の方に、耐久性のある当社の椅子や机を使ってもらいたい。
PREX:新型コロナウイルスの中、どんな取り組みを進めていますか?
株式会社オーツー
代表取締役 梶原 弘隆氏
いつも情報収集や営業の場としている展示会の開催が、新型コロナウイルスの影響で軒並みキャンセルになっています。
売上はあまり芳しくありませんが、今、世界中で在宅勤務をされている方が多くなっているので、弊社で作っている業務用の椅子や机を「在宅」で使っていただく機会が増えるのではと期待しています。
私たちは創業以来、50年以上にわたって業務用家具の製造・販売に取り組んできました。
お客様に最良の商品をお届けするとともに、事業を通して社会全体の居住環境も向上させたいと考え、日々努力を続けています。
近年では全商品を統合して「QUON」ブランドを立ち上げ、高い品質(Quality)、世界規模の視点(Universal)、オンリーワンの商品開発(Only one)をコンセプトにしています。
世界を視野にネットワークを構築することで、多様化するお客様のニーズに応え、オーツーの価値をさらに高めることを大切にしています。
在宅勤務では、長時間椅子に座って作業する方も多いと思うので、普段使用しているものより強度の高い体に負担をかけない椅子、机が必要になると思います。
弊社の商品は事務所などでご使用いただく業務用の椅子、机として作っており、家庭用家具と比べて耐久性があります。
当社の商品の良さを少しでも多くの方に感じていただきたいです。
今、トライアルで八尾市のふるさと納税の返礼品にもなっています。
新しい形のネットワーク、つながりの大切さを痛感!
PREX:お客様のニーズに応えることや外とのつながりを大切にされていますが、どのように関係を作っているのですか?
株式会社オーツー
代表取締役 梶原 弘隆氏
今後はコロナの影響もあり、Facebook、 Instagramなどを活用して今まで以上に発信力をつける必要があると思っています。
八尾市運営の「みせるばやお」(※)で行われている「オトナバヤオ」のような動画配信、他の経営者との方との意見交換への参加などは非常に刺激になります。
例えばBtoCの発信を考えたとき、自社にはノウハウがあまりないのですが、「みせるばやお」で出会った会社の社長さんに相談したりアドバイスをもらったりしてタッグを組んで仕事をすることができます。
自分たちのいる八尾市も盛り上がるし、その盛り上がりにのって自分たちの会社も少しずつ知ってもらえるようになるし、情報発信の大切さ、人とのつながりの大切さを痛感しています。
よく「経営者は孤独だ」といいますが、「経営者だけど、ひとりじゃない」と感じられたのが一番大きかったです。
こういう思ってもいなかったつながりができたのは、「みせるばやお」という場があったおかげだと思っています。
この状況は簡単に変わらないと思いますが、これからもいろんな方々とつながって、新しい「つながり方」を探していきたいと思います。
「みせるばやお」(※)
※八尾市が運営するものづくり体感スペース。
モノづくりが産業の大きな比率を占める八尾をもっと知ってもらうため開設された。
「ものづくり体験ワークショップ」を通じて、子どもたちをはじめ、来場者が楽しみながら市内企業の魅力を知ることができる施設でもあり、中小企業1社では持つことのできないスペース、ヒト、リソースをシェアリングする。
アイデアやワザなど持ちうる全てを魅せ合い、共有ためのイベントも各種開催。
八尾市の企業が情報交換をする場としても注目されている。
株式会社オーツー(八尾市)
代表取締役 梶原 弘隆氏
業務用イス及びテーブルの製造・販売
従業員数75名
「大阪ものづくり優良企業賞 2011」受賞
ウェブサイトはこちら
- 掲載日:2020年10月15日
- 企業名:株式会社オーツー
- 氏名:梶原 弘隆氏
- 役職・職名:代表取締役