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インタビュー記事1:思い切って進み続けた先に、クアトロガッツ誕生です。- PREX Island

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インタビュー記事1:クアトロガッツ誕生物語

ご夫婦で立ち上げられた革製品のブランド、クアトロガッツ。
環境に配慮されている革を使ったモノづくりをされていて、看板商品は「小さいふ」。

現在は、大阪のららぽーとEXPOCITYにも店舗を出されていますが、ポップアップストアを中心に日本各地で出店をされており、全国に多くの根強いファンを持っています。

PREXでは、これまでに何度か経営者対象の研修でお世話になったことがあります。
クアトロガッツ誕生のお話が面白くて、商品に込める想いが素敵すぎて、PREXの職員が知っているだけでは、勿体ない!

もっとたくさんの方にクアトロガッツを知ってもらいたいとの想いから、インタビューが実現しました。

※2023年10月に社長の中辻大也さん(写真右奥)と、(インタビュー中は大さんとお呼びしています) デザイナーのなぎささん(写真左奥)にPREXの児島、奥村、田中、荒木がインタビューをさせていただきました。

クアトロガッツの誕生は、JR茨木駅での出会い!?

【PREX児島】
ご夫婦で立ち上げられたクアトロガッツですが、是非、出会われた頃のお話からお伺い出来れば嬉しいです。

【大さん】
元々、僕たちは同じ高校に通っていて、互いのことは知っていました。

僕は大学受験に全部落ちまして、面白そうなことありそうだし海外にでも行ってみようかなという思いで、イギリスに行くことを決めて、英会話教室に通っていました。
英会話教室から帰宅中にJR茨木駅で乗り換えの電車を待っていると、ちょうどそこに後輩だった、なぎさが通りかかったので、声をかけたのがきっかけです。

【なぎささん】
当時、私は絵を描くのが大好きで、美大を目指していた高校3年生でした。
絵を描くことと同時に、靴職人への憧れも芽生えていて、将来は靴職人になりたいなという夢も出来た頃です。
だけど、目指していた美大は、全て落ちまして、、、。

【大さん】
二人とも大学に落ちてるやん、、。

【PREX児島感想】
上手くいかなかったことも明るくお話されるお二人にインタビュー冒頭から笑いが絶えませんでした。

進み続ける人は最強かもしれません。

【なぎささん】
受験に失敗をした後、浪人も考えたんですけど、大ちゃんが、イギリスにいるし遊びに行ってみようと思って行ってきました。

【大さん】
茨木駅で出会った時から、ポケベルで連絡を取りあっていて、僕がイギリスに行った後は手紙のやりとりをしていたのですが、若い二人ですし、お互いに将来の夢なんかを手紙に書いていました。
懐かしいですね。
美大に失敗した話も聞いていて、時間あるならイギリス面白いし来たらエエやん言うたら、ほんまに来たんですよね(笑)。
1カ月くらい居候してました。
付き合い始めはその頃だったと思います。

【なぎささん】
私は日本に戻った後、靴職人の夢を追いかけるために、イタリアに行って修行したいと思いまして、カラオケ店、パチンコ店、服屋などのバイトで、睡眠時間を削ってまで働いてお金を貯めました。
若いって凄いですよね(笑)。

お金が貯まったので、半年ほど単身でイタリアに行ったのですが、イタリア語も英語も何も分からない状態で行ってしまいまして、、、苦労しました。

【PREX児島感想】
電車の中でふと、靴を履いている人の足が目に入り、元々平面だった素材が立体になる靴に興味を持ち、靴職人への憧れを持ったというなぎささん。
イタリア行きは、靴=イタリアが本場だ!とのことで決めたそうです。

チャーミングな決断とエネルギッシュな行動力のまま突き進むなぎささんのお話で大盛り上がり。
大さんからは、「アホは行くんですよ。進むんです!」と、なぎささんも「ほんまアホやったな~(笑)」と。
当時を振り返った色々なエピソードをお話しいただきました。

言語の壁にぶつかりながらも、イタリアで靴のお店を巡って学び、帰国の間際には、職人さんに弟子入りの約束まで取り付けた なぎささんですが、 日本に戻ってからは、日本でも専門的に学べる環境に出会ったこともあり、日本で靴職人を目指す道に進みます。

中古のミシン1台と軽トラ一杯分の革との出会い。小さなビジネスが路上からスタート。

【大さん】
僕もイギリスから日本に戻ってきた後は、バイトで食べていく生活を送っていました。
なぎさが中古のミシンが欲しいというので、購入しに行った時に、ミシンを譲ってくれた方が「今日で廃業だから、余っている革いるか?」と言われたので、「もらいます!」と返事をしたのですが、まさか、軽トラいっぱいの革をもらえるとは(笑)。

道具(ミシン)あるし、材料(革)あるし、試しに何か作って売ってみたらいいやんって思いまして、パスケースや、猫の首輪を作って人が多そうな梅田の高架橋で商品並べて、朝から売りに行ったんです。

結果はご想像の通りだと思いますが、、、売れるわけないですよね。
スーツを着た人たちが早歩きで目の前を通りすぎていくのを見ているだけでした。
みんな歩くのめっちゃ速いし、
猫の首輪なんて朝の通勤時間に購入する人はいないですよね(笑)

だけど一人だけ、優しいおばさんが800円のパスケースを買ってくれました。
初めてのお客さんです。
今でもすごく覚えています。

往復の交通費で500円。タバコとコーヒー買ってちょうどマイナス。
これが、デビュー戦でした。

初日は日給800円。3か月後には日給50,000円!!!

【大さん】
道端での物売りって、なかなか売れない。
みんな通りすぎちゃうんですよね。
なんとか関心を引きたいと思って、商品の色を25色用意して、白い綺麗な布の上に綺麗に並べてみたり、目の前で商品を作って音でアピールをしてみたり、一人足を止めてくれると、次の人が覗いてくれるんですよね。

そうやって足を止めてくれる方を増やして、お客さんの反応を見ながら路上での販売を繰り返していました。

最初は上手くいかないこともたくさんありましたが、自分たちが作ったものを買って使ってくれる人がいるのが、単純にとても嬉しくて、喜びを感じていました。

なにより一人ではなくて、二人で一緒にやっていたので心折れずに続けることが出来たと思います。
道端での販売仲間も出来まして、フリーマーケットでの販売を始めるきっかけになりました。

僕らのデビュー戦は日給800円で始まりましたが、この頃には日給50,000円を超える日も出てきました!

フリーマーケットなどでの販売も増えてきた頃に、「クアトロガッツ」(※スペイン語で4匹の猫)という店の名前を決めたと思います。

※クアトロガッツの名前の由来をもっと知りたい方はこちら↓
「考える牛」クアトロガッツのロゴについて – 小さい財布の小さいふ。クアトロガッツ公式Webshop

【PREX児島感想】
私が最初にクアトロガッツの商品を見たのは、大阪のららぽーとEXPOCITYの店舗でした。
路上からビジネスが始まっていたというのは、とても驚きでした。

路上での販売は大変なことも多く、怖いお兄ちゃんに絡まれたり、警察に注意されたり、商品を並べているゴザを全部ひっくり返されたこともあったそうです。
「あの時は綺麗に全部ひっくり返ったな~」と笑いながら話されるお二人の明るい強さが、とても素敵でした。

次の記事では、環境に配慮された「栃木レザー」を使った革でモノづくりを始めたきっかけや想いご紹介したいと思います。

次のインタビュー

インタビュー記事2:栃木レザーとの出会い

  • 掲載日:2023年11月23日
  • 企業名:株式会社ガッツ
  • 氏名:PREX 児島