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インタビュー記事4:活気がある組織に共通するものとは(奥村所感)- PREX Island

日本企業の方々 SDGs
インタビュー記事4:新しい事業にチャレンジする組織に必要な3つのこと

私は15年間この仕事をしているので、おそらく200を超える組織のお話を聞いています。
活気があるなぁと思う組織は事業が違っても規模が違っても何となく共通するものがあります。
新しいことにチャレンジする組織にはきっと必要なことなのかもしれません。

①何事も前向きに捉える

途上国の方と接するこの仕事をしていると、文化や商習慣が日本とは異次元過ぎて途上国への進出はかなり大変だろうということが簡単に想像できます。
それでもインタビューなので「アフリカ事業のご苦労はありますか?」と聞いてみると、やはり「苦労ばかりです」と答えが返ってきました(笑)。
でもお話しされる雰囲気が明るくてとても軽い。
深刻ではなく前向きに捉えておられるのだと感じました。

また、コロナ禍の状況をお伺いしたのですが、とてもポジティブな回答が返ってきました。

【辻】
現地出張できないということは本当に辛かったのですが、今まで滞っていた業務がコロナ過で一気に解消されましたし、ウェブツールの普及でむしろ捗るようになりました。
アフリカには課題が山積しています。
そのため、この製品が必要、次はこれと、次々に開発すべき製品アイデアが出てくるのですが、なかなか開発が追い付いていませんでした。
それがコロナ過中に一気に開発することができました。
また、出張期間中は部品取引先との連絡ができなかったのですが、オンラインで連絡が取れるようになりました。
浄水機器に必要な膜を提供くださったメーカーさんとのやり取りがスムーズに進み、セネガルでこの機器を使った質の高い飲料水の販売所をオープンすることができました。

②モチベーションを大切にする

組織は人でできている。
人が本来持つ力を発揮するのはモチベーションが高い時。
当たり前の話なのですが、実際自分も忙しい中、人のモチベーションを上げる余裕が無い時もありますし、モチベーションの重要性に気づかないこともありますよね。
同社は人の心をよく観ておられるんだろうなと感じました。
事例は記事2の「パートナーのモチベーション維持」に書きましたが、全体を通じて「モチベーション」や「意欲」がキーワードとして何回も登場しました。
同社の場合は、「同社の技術を使って自国の課題を解決したい意欲を持つ現地ビジネスパートナー」「課題解決ビジネスのためアフリカに一人で出張に行くほどの意欲がある社員」などとても具体的です。
そして、そのモチベーションを継続できる環境を整える細心の注意。
人の心を繊細に見守ることが成功の秘訣かもしれませんね。

③自分で考えて行動する人材を育てる

考動する人材を育てようと高校や大学で様々な取組みがなされています。
でも実際、組織に就職すると、社会人としてのルールや組織のルール、業務指示の中での仕事、空気を読んで行動する必要性などに迫られて結局発揮できずに終わることも多いのではないかと思います。
もちろん同社も自由では無いとのこと。
しかし、その中でも、そのための環境づくりへの配慮がなされています。
そして、林さんのお話を聞いたりアフリカ事業関連ブログを読んだりしていると、それが本当であることが伝わってきます。

新規事業に着手する場合、これらのことは必須なのかもしれません。
これからも同社の発展を応援し続けたいと思います。

ミニコラム「素敵な写真が多過ぎて選べない」

本記事作成にあたり、辻プラスチックさまから写真を送っていただきました。
どの写真も現地の様子がよくわかり、想いの伝わってくるもので、すべての写真を掲載したいくらいでした。
なかでも、次の写真の子どもたちの表情は本当に可愛い!元気をもらいました。
どうしてもどこかに載せたくてここに(笑)。
世界中、どこの小学生男子も女子もすること表情同じだなぁとほのぼのします。

  • 掲載日:2022年11月5日
  • 企業名:辻プラスチック株式会社
  • 氏名:PREX奥村