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「関西の中小企業で働くベトナム人社員向け管理者養成研修」を初実施(2014年7 月)


7月15日から8月1日にかけて「関西の中小企業で働くベトナム人社員向け管理者養成研修」をPREXが主体となり、(株)クリエイションの先生方の協力を得て実施しました。
2週間の研修では、これまでのPREXが実施してきた途上国の人材育成事業の経験を活かし、グローバル化に取り組む関西の中小企業の声に応えるために、日本企業の経営の特徴や現場での取り組みの本当の意味について、ベトナム語で体系的に理解してもらえるカリキュラムを準備しました。
以下では参加企業の声もご紹介したいと思います。

中川産業を訪問。

中川産業を訪問。


なぜベトナム人社員対象の研修なのか?

PREXは2008年に「途上国と関西にとってなくてはならない存在になることをめざす」というビジョンをまとめ、具体的にPREXが取り組むべき活動を検討しました。
その中の一つが「関西の中堅中小企業のグローバル化に役立つ、人材の育成事業」です。
この活動を具体化するに当たり、研修実施の際に日ごろから協力いただいている中小企業を訪問し課題やニーズを伺う中で、海外の拠点を立ち上げ現地で活動を推進する際にその拠点の運営を任せられる現地出身の外国人社員の存在が重要になること、しかしそういう人材の育成は、言語の問題もあり自社内だけでは十分にできないで困っているという実情がわかりました。
そこでPREXが設立以来実績を積んできた、途上国の企業で働くマネージャー層を対象にした研修事業の経験を活かして、関西の中小企業で働いている外国人社員で、リーダーとして期待されている人材の育成のための管理者養成研修を実施することとしました。
PREXにとっても始めての研修となりますが、対象をベトナム人社員とした理由は、近畿経済産業局のご寄稿にもあるように、関西の多くの中小企業がベトナムへの関心を高めていること、またそれを受けて関西の各機関が集中的にベトナムに関する事業を展開していること、更には、実際に中小企業の現場で多くのベトナム人の社員さんが勤務していることなどです。
関西企業のグローバル化・海外展開を一つの大きな流れにするために、PREXとしてもまずその一端を担えればという思いがありました。

研修を通じて変化した参加者の皆さん

研修には大阪の中小企業3 社から5 名のベトナム人社員が参加しました。
それぞれ現場のリーダーや、ベトナム工場の代表になる予定という大事な役割を担っている皆さんです。

10 日間のカリキュラムは①経営理念②カイゼン・品質管理・5S ③チームワーク・動機付け・目標管理制度④人材育成・技能と技術の伝承・従業員満足の大きく分けて4つのテーマから構成されており、講義と合わせて、関連する企業の現場訪問も実施しました。
中には毎日の研修の前後に会社へ出勤し、日々の段取り指示や確認をしながら参加するという忙しいスケジュールをこなした参加者もいましたが、大変意欲的に受講していました。

最終日の成果発表やアンケートでも、「今まで理解できていなかった経営理念の必要性や3S 活動の本当の目的を理解できた」「働く目的はお金だけではなく、やりがいや責任感を感じながら、会社や社会に貢献することだと考えが変わった」「研修で様々なことを経験でき参加できてよかった」などの反応が寄せられ、研修を実施した意図が参加者の皆さんにも伝わったのだと感じています。

ホアンさんの熱い成果発表

ホアンさんの熱い成果発表

ニーズのある企業に活用いただきたい!

PREX にとって初めての事業でしたが、参加者の皆さんの反応から、これから外国人社員を育成しグローバルに展開したいと考えている中小企業にとって、このような研修のニーズはあるのだと実感しています。

企業のグローバル展開の状況に応じて、ベトナムのみならずアセアンを中心に他の国の方を対象とした同様の研修のニーズがあると考えており、ベトナム以外の国の方向けの研修も検討したいと思います。

一方で、そんなニーズのある企業にピンポイントで事業の意義を伝え参加いただくというPR 活動の難しさも感じています。
次回の実施に向け、評価と成果を多くの方に伝え、研修を必要としている皆さんにぜひ活用してもらえるように準備を進めたいと考えています。

少人数でしたが、その分深く学び合えました

少人数でしたが、その分深く学び合えました

 

国際交流部 瀬戸口