PGN Cafe 研修員同士の交流の場<2024年7月16日~11月26日、5回>
PREXは日本での研修に参加した研修員とのネットワークの維持・強化を図るため、2019年に同窓会組織を改編し、PREX Global Network(以下、PGN)を立ち上げました。
それまで限定された国・地域のみで設立した同窓会を、全世界の研修員が加盟できる1つのグループとすることによって、国・地域を超え、業務・事業分野や専門性などに応じた研修員同士の交流を目指したものです。
これまでも同窓生同士の交流を促進するために様々な取り組みやイベントを開催してきましたが、今年度は<PGN Cafe>と銘打ち、「Cafe」の名前の通り「お茶でも飲みながら気軽に話してみよう、会ってみよう」という小さなオンライン交流会を5回開催しました。
まだ始めたばかりの取組みですが、ここまででも意外な発見がありましたので報告します。
- PGN Cafe開催
開催日時と参加国
第1回:2024年7月16日(火) 午後7時~8時
アンゴラ、キルギス、ガーナ、シンガポール、セネガル、タンザニア、ブラジル、モザンビーク(計8名)
第2回:2024年8月27日(火) 午後7時~8時
(中小企業振興セミナー 参加者に絞って開催しました。PREX職員OBも参加してくれました。)
ナイジェリア、ガーナ、セネガル (計3名)
第3回:2024年9月27日(金) 午後4時~5時
セネガル、ナイジェリア、ベトナム、ミヤンマー (計4名)
第4回:2024年10月29日(火) 午前8時~午前9時
アルバニア、シンガポール、マレーシア、セネガル(2名)、ナイジェリア(2名)、ブラジル (計8名)
第5回:2024年11月26日(火) 午後6時~7時
セネガル、セントルシア、ネパール、パプアニューギニア、ミヤンマー(2名) (計6名)
開催形態
Zoomを利用したオンラインミーティングです。
各国との時差を考え、夕方、朝、早朝などいろいろな時間帯に1時間ほど開催しました。
一番共通言語で使える人数が多い英語での開催です。
意外な発見
- いろいろな思い出話にも花が咲きました。
このPGN Cafe、まず同窓生とつながることを目的に開催したため、意図的に硬い話題や研修受講後の成果についてインタビューすることは主題とはせず、今の仕事の状況、今後のゴール、チャレンジしたいと思っていることなど誰もが話せる話題を中心に会話をスタートします。
もちろん参加者によっては同じ分野で仕事をしている同窓生もいて、過去の研修の話題や仕事についてより専門的な話になることもあります。
そこは「Cafe」ですので、集まってくるが自由に楽しく会話ができることが大事だと考え、大きな制限は設けずに、まずは話すことを楽しみ交流を広げられる会になるように回を重ねてきました。
実はこのPGN Cafeを始める前、果たして参加してくれる人がいるのか、それが一番予想がつかず不安な点でした。
同窓生と個人的にやり取りを継続している職員や、チームワークが強く自分たちで連絡用のSNSグループなどを立ち上げる研修員もいますが、皆さん自国に帰れば日々の仕事や生活に追われる中で、日本そしてPREXを果たして覚えてくれているのだろうか、ということが不安でした。
PGN Cafeを開催すると、意外や意外。直近の研修に参加した人が来てくれたのはもちろん、一番古くはなんと1998年に参加した方もいました。
他にも、2010年代の研修に参加した同窓生たちが毎回1、2名は参加していました。
そして、チャレンジしたいことは?と将来に向けて質問をすると、
・持続可能な観光振興についてプロジェクトを立ち上げたい
・受けた研修が刺激になって海外に留学した
・今は新しい場所で生活をしているがチャレンジを続けて行きたい
など、未来に向けた話題が続々と出てきました。
私たちは研修員が日本にいる間は、いい学びの時間が持てるよう、新しい発見ができるよう、全力を尽くしプログラムをコーディネートしています。
しかし残念なことに帰国後の状況を追いかけるには研修員の数も多く、実際にその国を訪問するにも時間や経費などの制約もあります。
ですので、このような交流を通じて、 同窓生同士がつながってくれるのが嬉しいのと同時に、私たちのこれまでの仕事がどう受け止められているかを振り返り、自分たちが励まされる場にもなりました。
今までの実施成果を振り返って、今後このPGN Cafeをどうしていくのかを検討するとともに、より良くしていきたいと思います。
どんな形になったとしても、同窓生の皆さんがふと立ち寄りたくなる場所、PGN Cafeのドアはいつでも開けておけるよう今後も活動を続けていきたいと思います。
担当者の感想
狭間職員
以前からこういったふらっと立ち寄れる場所があればよいのにな、と思っていました。
研修事業はまさに一期一会で、研修期間中仲良くなっても関係性を継続し続けることは難しいなと思っていたからです。
きっかけはコロナ禍で実施したオンライン同窓会。オンライン同窓会は、帰国後も交流したい、つながりたいと思ってくださっているニーズがあることを私に気が付かせてくれました。
私は入局してから日は浅いですが、PGN cafeでは、時を超えて何十年前の研修員に出会うことができます。
諸先輩方が素敵な研修事業を実施くださったからこそ年月を経てもなおPREXとつながり続けてくださっているということが実感できるこの活動に今後も関わっていけたらなと思っています。
高山職員
今年度に入り、PGNチームのスタッフで何度も話し合いを重ねました。
帰国研修員の皆さんとこんなことができたらいいな、こんな繋がりが拡がっていったらいいな、という妄想を共有しながら、まずは小さく一歩踏み出そう!ということではじまったPGN Cafe。
オープンしてみると、毎回、リピーターや初メンバーが申し込んでくださり、時差を超えて夜中の1時や明け方の5時に参加くださる方も!
小規模ながら、確実にニーズはあるということを確信するに至りました。
また対話の内容も、カジュアルな話題から、仕事に密接に関連する社会課題について他の国の方と話したい、など真剣な話題にまで拡がってきています。
これからも帰国研修員の皆さん同士、またPREXや日本の関係者の皆様もご一緒に、対等な関係性でお互いの知見を共有しながら学び合っていける機会を、一歩一歩つくっていけたらと思います。
(担当:関野、高山、狭間 2025年2月4日掲載)
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