JICA研修 産業クラスター・アプローチによる地域産業振興(C) <2023年10月~2024年1月>
本研修は、産官学連携などを含む産業クラスター・アプローチにより、自国の産業振興を目指す政策や実施に向けた行動計画の立案を目的とするもので、中央アジア3ヶ国それぞれから関係省庁行政官や公的機関職員が参加しました。
前半2週間のオンデマンド学習やオンラインセッションでの質疑応答・討議により、それぞれ自国の強み・弱み、事業振興上の課題や機会を整理・分析した研修員は、後半約2週間の訪日期間中に北陸(福井・鯖江、金沢)・大阪での対面講義や実地の施設見学などに臨みました。
研修員は、県・市や金融機関からの広範にわたる経済政策説明に含まれる産官金連携や大学関係者のデータ活用(DX)をベースとする産学連携の取組みへの実際の理解を深耕できたのみならず、祖業を発展させ且つ付加価値の高い事業分野へと常に事業拡大を進める日本企業の取組みには大いに刺激を受けたようで、各アクションプラン(AP)では皆が産官学金連携によるイノベーション・新規事業創出を目標の一つに掲げるなど、産業振興への意欲も一層高まりました。また、日本で取組みが進む”オープン・ファクトリー”などにより、産業振興のみならず産業観光の可能性、地域活性化への波及などについての理解も深めた様子でした。
今回の研修では、一ヵ月の取組み成果としてのAPの策定・発表に留まることなく、11月末帰国の約2ヵ月後(1月30日、31日)にオンラインで“AP取組み報告会”を実施しました。研修員は、帰国後に関係者と共に取組み開始した内容やその進捗・今後の課題について、コースリーダーら4名からきめ細かいフォローアップを受けると共に、今後の課題について我が事のように共有した上で適切にアドバイスし合うなど、訪日中に育んだ研修員の“共創の絆”は一段と強くなったようです。
今後、今回の研修員・国が継続的に産業振興に取組み、各国の発展につなげてくれることを期待しています。
コースリーダーとの集合写真
訪問先(一般社団法人SOE)での講義の様子
訪問先(福井県工業技術センター)での施設見学の様子
JICA研修 産業クラスター・アプローチによる地域産業振興(C)
★日程:2023年10月30日~2024年1月31日 *研修受入期間
★参加者: 産業振興に携わる政府機関や公的支援機関の職員(3ヵ国3名)
★参加国:ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス
★コースリーダー:南保 勝 氏(仁愛大学 人間学部 特任教授)
ベロフ・アンドレイ 氏(福井県立大学 経済大学 教授 )
★委託元機関:JICA北陸センター
★講師・訪問先(敬称略 順不同)
【講師 】
〇津田 哲史 氏(経済産業省/近畿経済産業局 地域経済部 地域連携推進課 総括係長)
〇山本 尚史 氏(拓殖大学 経済学部 教授)
〇領家 誠 氏(生駒市 地域活力創生部 部長)
【訪問先・協力先】
〇福井県工業技術センター/ふくいオープンイノベーション推進機構
〇福井県 産業労働部
〇セーレン
〇清川メッキ
〇鯖江市 産業環境部
〇一般社団法人SOE(RENEW事務局)
〇金沢大学
〇金沢市 経済局
〇金沢市観光協会
〇金沢観光ボランティアガイドの会
〇日本政策金融公庫 国民生活事業本部/金沢支店
〇大阪産業局 MOBIO事業部
(担当:小河、山内、高山 2024年3月21日掲載)
*本研修に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。
prexhrd-pr@prex-hrd.or.jp