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人材育成奨学計画(JDS) 付加価値研修<2023年8月>

JDS(人材育成奨学計画)は、開発途上国の若手行政官等を日本の大学院の修士・博士課程に留学生として受け入れる政府の事業です。
付加価値研修は、大学院の休暇期間を利用し、日本滞在ならではの経験や学び(付加価値)を提供し、自国の政策やプロジェクト立案へのヒントを得ることを目的としています。

留学生の専門分野の研究に役立つ内容、行政官として関心が高い内容、自国では経験できない内容を4日間の日程に盛り込むことに苦心しました。
幅広い分野の研修でしたが、留学生から毎回多くの質問が出され、自国の政策を担う行政官としての意識の高さを感じました。

台風6号の接近により最終日の日程(北九州市エコタウンセンター訪問)を残念ながら取りやめる結果になりましたが、留学生の期待が大きかったフェリー搭乗(大阪~九州)を実施出来たことは幸運でした。


写真:大阪・関西万博に関する誘致の経緯、行政の役割、運営体制、実施計画などを学び、留学生から多くの質問が出されました。打ち解けた雰囲気で研修初日がスタートしました。

研修概要は以下の通りです。

【8月7日(月)】
■大阪府・大阪市万博推進局
2025年大阪・関西万博に関する誘致の経緯、行政の役割、運営体制、実施計画などを学び、万博開催予定地を大阪府庁咲洲庁舎から視察する。

【8月8日(火)】
■兵庫県 淡路県民局
内閣府より地域活性化総合特区に指定され、エネルギーの持続、農と食の持続、暮らしの持続を3本柱として推進する「あわじ環境未来島構想」を学ぶ。

■パソナ農援隊
農業分野の雇用創造と一次産業の振興により地域の活性化と持続可能な豊かな社会を実現する取り組みを学び、農業に携わる人を増やすための施設を視察する。

【8月9日(水)】
■鳴門市役所・TTC
日本独自の「道の駅」を理解し、鳴門市が民間と協力してオープンした「道の駅 くるくるなると」について行政と民間双方の担当者から取り組みを学び、現地を視察する。

■大阪港湾局
日本の港湾政策、大阪港の運営状況を学び、さきしまコスモタワー展望台から港湾エリアにおける埋立事業、インフラ整備状況を視察する。

■財務省大阪税関
「スマート税関構想」実現に向けた税関行政の取り組み(課題と対応、テクノロジーの導入具合など)と大阪税関の摘発事例を学ぶ。


写真:淡路市にあるパソナ農援隊のAwaji Nature Lab&Resortにある農家レストランで農業に携わる人を増やすための新しい取り組みを学びました。


写真:さきしまコスモタワー展望台から港湾エリアの埋立事業を見学しました。大阪・関西万博の開催予定地や明石海峡大橋まで見渡せる素晴らしい展望でした。

~人材育成奨学計画(JDS) 付加価値研修~

★日程:2023年8月7日~10日 *研修受入期間
★参加者:JDS(人材育成奨学計画)で来日した留学生(若手行政官)
 3か国31名
★参加国:ガーナ、ネパール、エルサルバドル
★委託元機関:株式会社日本開発サービス
★講師・訪問先(敬称略 順不同)
〇大阪府 府民文化部
〇大阪府・大阪市万博推進局
〇兵庫県 淡路県民局
〇パソナ農援隊
〇鳴門市役所 企画総務部
〇TTC事業推進本部 店舗開発部
〇大阪港湾局
〇財務省 大阪税関

      

(担当:小河・児島・武谷 2023年9月12日掲載)

*本研修に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。
prexhrd-pr@prex-hrd.or.jp