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JICA研修 先進国市場を対象とした輸出振興/マーケティング戦略(A)<2023年6月~7月>

本研修は自国の産業育成・発展に繋げる輸出振興策を学ぶことを主目的とし、行政組織や輸出促進機関、また、商工会等の民間組織で輸出促進に携わる方々が参加しました。


【神戸市にて】

研修では、自国産品の強みや特徴をデータなどに基づき客観的に評価した上で、市場起点での考え方をベースに先進国を中心とするターゲット市場に向けて輸出販売するためのマーケティングやプロモーションなどの手法を学習・考察しました。
併せて、様々なビジネス・商取引上考慮すべき事項や、経済協定の影響、人権デューデリジェンスなども含むバリューチェーンの考察等、グローバルな環境下でのビジネス・フレームワークやトレンドもプログラムに盛り込みました。


【袋谷タオル見学の様子】

今回、3年半ぶりに再開された訪日研修では、オンラインによる遠隔研修では困難であった日本企業の製造・販売の現場訪問が実現でき、それぞれ現業に携わる方々からの直接のご講義・質疑応答を通した理解の深みは格段に増しました。
更には約3週間寝食を共にし信頼関係を醸成した研修員同士による討議・情報交換も進み、各自の検討内容を互いがそれぞれの観点で質問・評価し合い、コースリーダー後藤教授の一人一人に向き合ったコミュニケーションはじめ、各ご講演者の熱心な質疑応答などとも相まって、“共創”も進んだと考えます。


【研修の様子】

最終的にそれぞれが策定し帰国後具体的に取り組む「アクション・プラン」の成果として、近い将来、それぞれの産品(蕎麦の実 Buckwheat(ブータン)、ハラル食品・飲料 Halal Food and Beverages(マレーシア)、モンゴリアン カシミア Mongolian Cashmere (モンゴル)、ヒマラヤピンク岩塩 Himalayan Pink Salt(パキスタン)、トリュフ Truffes(セルビア)、セイロン シナモン Ceylon Cinnamon (スリランカ))を実際の市場で目にすることを、待ち遠しく期待しています。

(PREX 国際交流部 小河)

 

~2023年度 JICA研修 先進国市場を対象とした輸出振興/マーケティング戦略(A)~

★日程:2023年6月12日~2023年7月6日 *研修受入期間
★参加者:輸出促進業務に携わる政府・公的機関、地方自治体の職員、
     及び商工会議所、業界団体等民間組織の管理職 6カ国6名
★参加国:ブータン、マレーシア、モンゴル、パキスタン、セルビア、スリランカ
★コースリーダー:関西大学経済学部 後藤健太教授
★委託元機関:JICA関西
★講師・訪問先(敬称略 順不同)
【協力先】
<行政、輸出促進機関からの学び>
〇農林水産省/近畿農政局 経営・事業支援部
〇経済産業省/近畿経済産業局 通商部
〇JETRO
〇神戸市経済観光局
〇神戸農政公社
〇JA兵庫六甲
〇北神地域振興
<民間セクターからの学び>
〇サントリー株式会社
〇大丸松坂屋百貨店/大丸神戸店
〇袋谷タオル
<ケーススタディ、実践理論、文化の学び>
〇国際開発機構(FASID)
〇貿易アドバイザー協会
〇日吉屋 CRAFT-LAB/TCI研究所
〇歴史街道推進協議会

 

(担当:尾崎・小河 2023年7月25日掲載)

*本研修に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。
prexhrd-pr@prex-hrd.or.jp