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PREXグローバルネットワーク フォーラム(オンライン、2022年3月実施)

 

(上の画像をクリックするとグローバルネットワークフォーラムのPR動画をご覧いただけます。)

PREXは設立以来、152カ国、18,600名以上を対象に、人材育成のための研修を実施してきました。
その参加者のうち、日本での研修に参加した研修員の方々を対象に14の地域毎の「同窓会」を設立し、フォローアップ事業を通じて関係を維持してきました。

2019年4月、この「同窓会」の枠組みを、「PREXグローバルネットワーク(以下PGN)」として再編し、参加者の国で分けるのではなく、これまでPREXが日本で実施した研修の参加者全員をメンバーと位置付け、国を超えたネットワークを作ることとしました。
2020年のPREX設立30周年を記念し、日本で一堂に会しての記念行事を計画していましたが、コロナ禍の影響を受けまして、海外からPGNメンバーを招いての行事開催は断念しました。 2022年3月に、ZOOMを利用したオンライン型で、PGNメンバーと研修事業でご協力いただいている皆さまとの交流フォーラムを開催しました。

研修員の中から、6名の方に、日本での学び、自国のCOVID-19の影響、その他現状をご説明いただきました。 「地域活性化・産業振興」、「企業経営・カイゼン」、「海外との貿易・投資」の3つのテーマに基づき、研修事業でご協力いただいている講師の方々にファシリテーターをお願いし、日本側の参加者の方々と研修員との意見交換・交流を進めていただきました。

研修に参加した後の学びの成果、コロナで大きな影響を受けたビジネスの立て直しに生かした研修で得たヒント、苦しい状況を乗り越え好調になりつつある国の産業の様子、など様々なプレゼンテーションがありました。

それぞれの研修員の声は、以下のブレイクアウトルーム1、2、3からご覧いただけます。

■ 各ブレイクアウトルームファシリテーター

ルーム1:「地域活性化・産業振興」 武庫川女子大学 情報メディア学科 平井 拓己 准教授
-> ブレイクアウトルーム1へ

ルーム2: 「企業経営・カイゼン」 ソシオビズ研究所 伴 俊夫 代表
-> ブレイクアウトルーム2へ

ルーム3:「海外との貿易・投資」 関西大学 経済学部 後藤 健太 教授
-> ブレイクアウトルーム3へ

■ フォーラムに参加した研修事業でご協力いただいている日本の皆さまの感想

公益財団法人東京都中小企業振興公社 山本氏
ナイジェリアのヘンリー氏には私どものオフィスに来てくださったことをうれしく思っております。
中小企業のサポート支援について、質問を沢山いただき、このような仕事を自分の国でされたい、というコメントをいただき感激しました。
また、実際にセンターを立ち上げることができたと聞き、素晴らしいことだと思っております。
モルディブは個人的にいきたい国の一つです。
コロナの影響で観光業は大変ですが、情況が落ち着いたら是非、伺いたいと思っております。
コロナ下ではオンラインでの観光ビジネス、というのが東京では始まっております。
そのようなビジネスを考えていかれるのもよいのでは、と思いつつ拝聴しておりました。
ありがとうございます。

株式会社山田製作所 山田氏
5S活動の見学にいつも来ていただきありがとうございます。
今日のプレゼンテーション、チンギスさんはCOVIDの影響という大変な中で、雇用を守るという強い意志を持たれています。
イマードさんは戦争のために、ビジネス環境が破壊されてしまいました。
お二人とも、カイゼンの学びを中心とし、自社の経営を強靭なものにしようとされている努力をお伺いすることができました。
私たち中小企業は平和の中でこそビジネスを展開できるのだということを改めて学ぶことができました。
カイゼンの本当の目的は経営者も従業員も含め、全員で守ることを決め、そして全員で決めたことを守る企業風土を作ることを目的としています。
今後も社員と経営者が共に学び、育ち合う企業を、お互いに切磋琢磨して作り上げていきたいと確信できるプレゼンテーションを伺うことができました。

日本政策金融公庫 姫路氏
セルビアの中小企業の輸出促進の取り組みを伺うことができました。
4月以降から海外出展の取り組みを企画されているそうで、そのような取り組みが成功することを期待しております。
コロナ禍の状況ではeコマースが発展してきていますので、そのような技術を活用して輸出を図る企業の支援ができれば、というようなことを考えながらプレゼンテーションを伺っておりました。
スリランカのカシール氏からは投資呼び込みのための取り組みについて伺うことができました。
金融機関としては、企業に対し、投資に関する情報提供などによるサポートも重要であると感じながら伺っておりました。

■ PREXフォローアップチーム フォーラムを終えて

これらのプレゼンテーションを受け、ファシリテーターの講師の先生方、日本側参加者の皆さまからは、帰国後の活動を知る機会があり、よかったと思います。
テーマ別に分かれていたので、参加しやすかったなど、おおむね好評なご意見をいただくことができました。

また研修員からも、グローバルネットワークのメンバーたちが一堂に会し、経験や意見を交換し、時間を共有することができた、フォーラムを通じて国を超えたネットワークの可能性がわかった、帰国から今までの厳しい状況の中で繋がり続けてくれた日本の友人たちのサポートを感じられた、など、といった前向きな声を聴くことができました。

今回が初の試みであり、意見交換の時間配分や運営の仕方には反省点も沢山あります。
しかし、今回の経験を活かし、PREXは今後も、人とひとをつなげていく場をつくるために努力してまいりたいと思います。

PREX Follow-up Team