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~2022年度JICA 先進国市場を対象にした輸出振興/マーケティング戦略(A)~(2022年6月~7月)

昨年同様、関西大学後藤教授にコースリーダー(CL)をお務めいただき、遠隔研修(オンライン研修)形式で実施された今回の研修には、「国際的なバリューチェーンや自国産業の強みを俯瞰しながら、具体的な商品開発・ブランディング、効果的なプロモーション、市場調査・分析等のマーケティング戦略を学ぶ。」を目標に、途上国の輸出振興に関わる9名の研修員が参加しました。
先進国市場ニーズのくみ取り、「売れるものをつくる」視点と「売るノウハウ」、自国のユニーク、且つ高品質な商材の発掘など、3週間にわたり、輸出振興につなげる学習や検討に取り組んだ後、最終週には集大成として、各自「アクションプラン」の立案とその発表を行いました。
前回、CL後藤教授以外では1講座で実施した「オンデマンド学習で生じた質疑やコメントの、講師とのインタラクティブな質疑応答を通じた理解や共有。」を今回は全講座について“Q&Aライブセッション”として実施すると共に、更に3~4名に分かれてのグループディスカッションで「他研修員との討議を通じた多様な意見の共有、理解の深耕。」にも取り組みました。
日常の業務から切り離され、研修に集中できる“訪日研修”とは異なり、通常業務を抱えながら且つ10に上るオンデマンド学習とその“Q&Aライブセッション”に対応した研修員への負荷は相当高かったのですが、今回の研修員は皆ライブセッションへの出席率は高く、また課題提出にもしっかり対応し、その熱心且つ真摯な研修への取り組み姿勢には感銘しました。(時差の関係から、ブラジルの研修員は、午前5時=日本時間午後5時からの研修参加でした。)
研修員全員が、今回一生懸命取り組んだ学習成果を、それぞれの国で具体的に大きく実らせてくれることを心より願っています。
JICA研修のもう一つの大事な目標である「日本を好きになっていただく」ためにも、彼らがコロナ禍を心配せずに“訪日”できる日を期待しつつ、一層充実した“訪日研修”のプログラムの準備にも邁進していきたいと考えています。

~JICA 先進国市場を対象にした輸出振興/マーケティング戦略(A)~

★日程: 2022年6月13日~2022年7月8日
★参加者:輸出促進業務に携わる政府・公的機関、地方自治体の職員、及び商工会議所、業界団体等民間組織の管理職 4カ国9名
★参加国:ヨルダン、チュニジア、マラウイ、ブラジル
★コースリーダー: 関西大学経済学部 後藤健太教授
★委託元機関:JICA関西
★講師・訪問先(敬称略 順不同)
【協力先】
〇JETRO
〇国際開発機構(FASID)
〇神戸市経済観光局
〇住友電気工業(株)
〇Y Inc.

8:働きがいも経済成長も 9:産業と技術革新の基盤をつくろう

(担当:小河、狭間 2022年7月26日掲載)

*本研修に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。
prexhrd-pr@prex-hrd.or.jp