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~JICA地域経済協力を通じたアフリカ地域のための貿易投資促進~(2019年9月)

この研修は、アフリカ各国の産業政策に関わる行政官を対象に、広いアフリカ域内や世界の経済圏を意識しながら、戦略的な貿易・投資の政策を立案することを目的としています。
研修員は、日本で1週間、その後インドネシアで1週間、合計2週間の研修を受けます。
研修の中では、アフリカ諸国の経済状況、課題や、地域経済協力の概念や具体的な取り組みを学ぶことで、戦略を立てていきます。
また、行政機関・企業の訪問及び、企業との意見交換会を通じて、アフリカビジネスの可能性や障壁について実際の声を聞き、自国の制度や仕組みづくりのヒントを得ます。 今年、アフリカ大陸自由貿易協定(AfCFTA)も誕生し、アフリカ大陸を一つの市場としてとらえ、域内での貿易・投資を活性化しようとする機運が高まりつつあります。
しかし、実際には国によって状況は異なり、彼ら自身が互いの国をよく知らないという現実もあります。
この研修では、その仕組みづくりに携わる行政官が集まって、各々の国の課題や情報を共有し、意見を交換することで、互いの理解と学びを深めることも大切な目的になります。 コースリーダーの高橋先生を含め、研修に関わってくださる方々は、研究やビジネス等でアフリカと実際に関わっている方がほとんどで、研修員の事情も分かった上で、ディスカッション・講義をしてくださいます。
地域経済協力のスキームを利用しながら、自国に投資を呼び込み、アフリカが一体となって発展して欲しいと思います。
(PREX 国際交流部 前田智帆)

 

~JICA地域経済協力を通じたアフリカ地域のための貿易投資促進~

★日程 2019年9月11日(水)~9月21日(土)
★参加者 アフリカ各国の産業政策に関わる行政官9名、アフリカ連合からのオブザーバー1名、ガーナ人留学生(行政官)2名
★参加国 ブルキナファソ・コートジボワール・ケニア・ナミビア・ナイジェリア・南アフリカ・タンザニア・ジンバブエ・ガーナ
★コースリーダー 京都大学大学院 高橋基樹 教授
★講師・訪問先(敬称略 順不同)
1)自国及びアフリカ地域が置かれている貿易・投資に係る現状を理解する
○音羽電機工業
○クボタ
2)地域経済協力・統合の概念及び具体的な取り組みを学ぶ
○神戸市
3)ASEAN諸国の1事例としてインドネシアの事例を学び、自国の状況と対比・対照する
4)貿易投資促進における地域経済協力/地域経済共同体の有効な活用について理解し、自国の産業開発に資する政策・施策を検討する。