~JICA 投資促進のためのキャパシティ・ディベロップメント(A)~(2019年6月~7月)
この研修は、自国への投資誘致に携わる行政官や、公的機関の職員を対象に、約1か月間実施します。
最終的には、各研修員が自国に良質な投資を呼び込む為の戦略を構築することを目標としています。
まず、最初の一週間で、グローバル経済の変遷と大きく変化する産業構造、その中での海外直接投資の意義と重要性などの基本を学びます。
その上で、次の二週間は、各種投資促進機関や調査・コンサル会社、海外展開を行っている民間企業などを訪問し、実ビジネスの世界での投資実態を学びます。訪問した投資促進機関それぞれの戦略と活動や、調査会社のデータの背景を読み解く視点、また、民間企業の投資する側としての評価切り口等々、参加する研修員にとって重要な多角的な要素を盛り込んでいます。
幾つかの民間企業訪問では、工場や加工プロセスの現場視察も組み入れています。
また、講義や訪問視察の間には、複数回の振り返りやディスカッションの時間をとり、見聞きした内容を体系化、一般化された知識とすることを支援します。15か国16名の研修員同士でディスカッションすることは、様々な視点や気付きを得て、自国の状況を客観的に理解することに役立ちます。
1か月の研修期間の中で、研修員は自国の強み弱みや、重要セクターの産業構造、及び、潜在投資家へのアプローチ手法を理解し、最終週には、それぞれが自国へ投資を呼び込むためのアクションプランに纏め上げます。この1か月の学びを、是非、今後の仕事に活かしてもらいたいと思います。
(PREX 国際交流部 狭間)
~JICA投資促進のためのキャパシティ・ディベロップメント(A)~
★日程 2019年6月14日(金)~7月12日(金)
★参加者 投資促進に携わる政府機関、公的機関職員 計16名
★参加国 アフガニスタン、アルメニア、アンゴラ、エチオピア、ガンビア
カンボジア、ザンビア、ジンバブエ、ソマリア、ソロモン、ナミビア、ボスニアヘルツェゴビナ、北マケドニア、レソト、東ティモール (全15か国)
★コースリーダー 関西大学 後藤 健太 教授
★講師、訪問先(敬称略 順不同)
①グローバル経済下における直接投資(FDI)について知る
②企業の海外展開戦略や産業構造を学ぶ:
●トヨタ自動車
●ノリタケ
●味の素
●ネスレ日本
●クボタ
●田代珈琲
③投資機関・調査機関から投資施策を学ぶ:
●アセアン日本センター
●JETRO
●日本総合研究所
●コロンビア貿易振興機構
●UNIDO
●神戸市
●神戸医療産業都市推進機構
④自国へ投資を呼び込む戦略を立てる(アクションプランの作成)