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インタビュー記事:藤本産業株式会社
藤本産業株式会社について
藤本産業株式会社
代表取締役社長 藤本 翔平氏
【会社概要】
創業:1931年5月1日
設立:1947年7月18日
資本金:5,500万円
本社:大阪府東大阪市
7拠点:国内5拠点、海外2拠点(中国、ベトナム)
従業員数:102名(国内87名、海外15名)
事業内容:ファスナー卸売
【組織体系】
【質問】サステナブルな社会の実現に向けてどのようなことをされていますか?
【藤本氏】
女性リーダーの増加、多様性の実現、ワークライフバランス等、社員が働きやすい取組を実践しており、入社3年の離職率は1%を保っています。
【質問】年商と経営状態はいかがですか?
【藤本氏】
年商は約60億円です。
コロナ禍でも黒字継続を維持しています。
【質問】外国人材の活躍状況はいかがでしょうか?
【藤本氏】
貿易業で働いていた中国人2名は、もう20年以上在籍しています。
鉄関係の業界では、若くて力のある男性の採用が主流でしたが、日本の労働人口減少を受けて次第に採用が難しくなりました。
そこで、海外の有能な男女の採用を始めました。
2年前から増やしてきていますが、国籍にはこだわらず、優秀な人材を採用するようにしています。
【質問】外国人社員に対し、配慮していることはありますか?
【藤本氏】
外国人社員は、国によって文化や感受性が違います。
きちんと言葉で伝えられるよう一人一人とコミュニケーションをとることを大事するなど配慮しています。
現在、外国人材15名(中国、台湾、マレーシア、タジギスタン、スリランカ、スイス、ベトナム)が在籍しています。
4月から新たに5名(ネパール1名、中国3名、マレーシア1名)を採用する予定です。
【質問】外国人材を採用して良かった点は何ですか?
【藤本氏】
外国人材を採用して良かった点は多様な意見が出ることです。
また、自立している方が多いので、自分たちで考えて行動する意思の強さがあると思います。
【質問】逆に苦労している点は何かありますか?
【藤本氏】
新たに採用された外国人材の方がフレッシュな感性でいろいろアイデアを考えて提案されていますが、それが既存の部署との融合がなかなか難しい点です。
ただ、会社が成長していくためには必要だと感じています。
【質問】皆さんは外国出身で藤本産業で働いていますが、この会社に入られての感想をお聞かせください。
【ラフマトゥロエフ ハヨンさん(タジキスタン出身)】
藤本産業で働く中で、日本人が品質にどれだけこだわりを持っているかを実感しました。
藤本産業では上司とのコミュニケーションは簡単で、自分の意見を表明したり、新しいアイデアを提案したりすることができます。
【ファン・クイン・トラムさん(ベトナム出身)】
社内の風通しが良く、チームワークを大事しながら、デザインやウェブの分野で、独自の色を発揮することができました。
いつもやりがいっぱいで、毎日楽しく仕事に取り組んでいます。
インタビューを終えて
筆者は藤本産業さんとは、ABCプラットフォームの人材育成活用部会の会合を通じて知り合いました。
日本語学校や大学など、留学生のサポートが充実している学校とのネットワークもしっかり築いておられ、必要なタイミングで優秀な人材を多く採用されているという印象を持っていました。
実際にインタビューに伺って感じたことは、同社は非常にバランスの取れた会社であり、日本人、外国人を問わず、働きやすい職場だということです。
のためには苦労されている点もあると思いますが、来年度には8カ国20名という様々なバックグランドを持つ人材が揃う予定です。
多様な社員さんがそれぞれの強みを発揮し、それを活かす組織としてさらに活性化が進むのだろうと感じました。
そして、そういう環境だからこそ社員さんも仕事を頑張ろう、というモチベーションを維持でき、その結果業績も 黒字化を維持できているのだと思います。
- 掲載日:2024年1月5日
- 企業名:PREX
- 氏名:中山