PREXグローバルネットワークフォーラム①日本で学んだこと。『困難が、我々をより強くする。』- PREX Island
研修の参加者 カイゼン
キルギス:映像制作会社 Mr. Chingiz Narynov(チンギスさん)
チンギスさんの映像制作会社のテレビシリーズ「2020」。
新型コロナウィルスの大流行がキルギスの人々に与える影響を描いた10本の映画。
キルギスのPREXグローバルネットワークメンバー
映像制作会社 Mr. Chingiz Narynov(チンギスさん)
キルギスのチンギスです。
従業員15名の映像制作会社を経営しています。
今回のコロナは、私たちのような中小企業にとっては大きなチャレンジが求められる時でした。
売上は40%減、手持ち資金は50%減となりましたが、政府からの支援はありませんでした。
コロナを乗り越えるために、まず具体的に取り組んだのは「仕事のデジタル化」 です。
オフラインからオンラインへの仕事の転換と、作業プロセスの効率化を進めました。
日本での研修で得た「カンバン方式」や「カイゼン活動」の知識が、大変役立ちました。
「効率化」の点でも、これまでの「常識」を破って対応しました。
たとえば、これまでは必須と思っていた「オフィス」について、社員が働く環境があり、お互いに信頼しあっていれば、全社員が一つの場所に集まる「オフィス」はいらないのではないかと見方が大きく変化しました。
就労時間についてもルールがありましたが、今はそれぞれの職員が決められた締め切りまでに、決められた仕事を終えることができればよいという考え方になり、厳しい就業規則はなくしました。
チームとして自分たちで考え、お互いを信用しつつ働くことが良い結果につながると思うようになったためです。
上司からの命令がなくても、人々は自分たちで働き、仕事は動いていく、と考えています。
そして「クリエイティブ」な人というのは、ルールで縛らなくても、自由な環境の中で素晴らしい仕事をしてくれると実感することができました。
今、私が感じていることは、「困難が、我々をより強くする」 ということです。
日本での研修で学んだ「不利な条件をチャンスにすること」「仕事のデジタル化で作業プロセスを効率化すること」を実際の仕事に反映することで、新規の顧客やプロジェクトを獲得することができました。
私は日本の文化が大好きです。
これからも両国の文化的・経済的つながりを強めるために少しでもお役に立てたら、と思っています。
- 掲載日:2022年8月2日
- 企業名:映像制作会社(キルギス)
- 氏名:Mr.ChingizNarynov(チンギスさん)
- 役職・職名:社長