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「NPOアジア人文文化交流促進協会」を立ち上げた、中国出身の楊 淼(Yang Miao) さん- PREX Island

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地域の国際化、多様化と向き合う人たち 続編

留学生として来日され、日本企業に就職し、そして異国で母になり子育てをしながら「NPOアジア人文文化交流促進協会」を立ち上げた、中国出身の楊 淼(Yang Miao) さんにお話をお伺いしました。(国際交流部 前田)

楊 淼(Yang Miao) さん

 

楊さん活動の1つは、外国人留学生と日本企業の橋渡しです。
採用される側と採用する側、また各個人でも認識や思いが違う分、お互いの歩み寄りが不可欠です。
しかし現実は、留学生側は日本の企業文化や求められる役割をわからないままに就職活動をし、自己アピールがうまくできない、企業側も彼らの受けいれ体制評価軸を用意できず人材が定着しない等の問題があり、大きなギャップを抱えているそうです。
絡まった糸を一つ一つほどいて、お互いの思いを「通訳」していくのが楊さんのお仕事です。
日本企業も外国人人材の力を借りて、新しいビジネスを考える動きが活発になってきており、お互いの成長につながる労働環境の整備や意識変革が急務です。

さらに、地域と外国人住民を繋ぐ活動もされています。
特に注力しているのは子育て中の外国人ママさんたちの支援です。
言葉も文化も異なる慣れない土地で誰にも支えてもらえず子どもを育てるのは多くの困難や不安が伴うことです。
園や学校に通い始めると、お弁当を作ったり、宿題を手伝ったり、親自身が育ってきた環境と日本の教育事情の違いから、子より親が混乱する事態も想像できます。
ごみの出し方等、些細な生活の悩みも相談しあえる近しい家族や友人がいたら、外国人住民はもとより日本人も気持ちよく過ごせるようになる。
そんな気持ちで情報発信や交流のプラットフォームづくりに取り組んでいらっしゃいます。
私も関東圏に住んでいたら絶対に参加したいプログラムです。
日本人の私たちにも、新しい気付きや楽しみをもたらすことでしょう。
楊さんたちの団体は、2019年に、社会課題に積極的に取り組む活動として、「若者力大賞ユース―リーダー支援賞」を受賞されました。
楊さんご自身が留学生として日本に来日され、企業の人事や組織の課題解決に長年に渡り取り組んでこられ、そして現在母として日本で子育てをしている当事者だからこそ、本当に日本に住む外国人の方々に寄り添った事業をされているとお話を聞いていて感じました。

私もセネガルに協力隊員として約3年住みました。周りに助けてくれる人や気にかけてくれる人がいたからこそ、自分の思いを形にし、学びを最大化することができました。
また、私自身、アフリカの現地企業で働きたいと思ったこともありましたが、外国人留学生のように情報入手方法や就職活動の進め方がわからず、結局諦めました。
だからこそ、日本に暮らす外国人たちの将来をサポートする楊さんのビジョンにより共感します。

私たちPREXも、2020年度からビジョンを刷新し、「関西の国際化を支えるダイバーシティの実現を」というビジョンを掲げて、日本に暮らす外国人人材のための取り組みを始めました。これからも、楊さんのように、日本に暮らす外国人のサポートをしている方々を紹介していきます。
 
おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム
HP: https://j-ii.org/

  • 掲載日:2021年3月17日
  • 研修名:在日外国人支援に携わる方々へのインタビュー
  • 氏名:前田(智)

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