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PREX「SDGs推進チーム」メンバー4名がSDGsをテーマに座談会を行いました。- PREX Island

PREXスタッフ SDGs
PREX SDGs推進チーム座談会

PREXは、途上国の行政官や経営者、海外からの留学生や日本企業で働く外国人社員などを対象とする研修事業や「上本町SDGs大学」等を通して、関係団体と連携しながらSDGs達成に貢献する活動を強化しています。
PREX「SDGs推進チーム」メンバー4名が、SDGsをテーマに座談会を行いました。

 

兵頭:2020年7月から「SDGs推進チーム」メンバーに。メンバーの皆さんは、どんなきっかけでSDGsに取り組んでいますか?

兵頭

出向元のダイキン工業株式会社には「環境配慮した商品やサービスの提供」というコンセプトがあり、SDGsとの関連は深かったです。PREXは、企業と違って必要な「儲ける」という枠をはずして、世界をよりよくしたいという志を持つ人が集まっています。PREXで、自分自身が、どんなことができるのか楽しみだなと思っています。
個人的には、昔から世界中の人が「教育」を受けられる世界に向かってどういう働きかけができるのか、考えてみたいと思っていました。
先輩方は、どんなきっかけで、今、PREXでSDGsに取り組んでいるのですか?

阿部:「次世代」はいつも意識している言葉

阿部

兵頭さんと同じく、私自身も、SDGsの17つの目標の中で「教育」が一番大切だと思っています。
未来を担う子どもたちが自分の未来に希望を持つ社会に近づくには「教育」の力が大きいと思うからです。
出向元のサントリーホールディングス株式会社には「利益三分主義」という事業利益を「事業への再投資、お得意先へのサービス+地域社会への貢献が大切」という考え方があります。
私自身が「サントリー次世代研究所」に在籍していたこともあり、「次世代」はいつも意識している言葉です。
日本は、一見物があふれていて豊かにみえますが、貧困や子供たちがものを食べられないということも現実にあります。
大変な思いをしている人がいるのを何とかできないのかなとも思っています。

奥村:戦争や紛争の背景には貧困がある。

奥村

小さい時から、環境教育の授業やマンガ「はだしのゲン」やジブリ映画の影響を受けて、戦争や環境のことに関心を持っていました。
高校3年生の進路を選ぶ時期に「9.11(アメリカ同時多発テロ事件)」があったことも進路の選択に影響しました。
戦争や紛争の背景は宗教や民族の違いが大きいのだろうと思っていましたが、ゼミの先生から「貧困の影響も大きい」と聞いたことが、PREXでの仕事につながって、今の自分があると思っています。

狭間:やりたいと思っている職業を選べる努力ができる世界に

狭間

みなさん、いろいろなきっかけをお持ちですね。
私は、2019年にPREXに入局し、今年度からこのチームのリーダーです。私は、カトリック系の小学校に通っていました。
フィリピンに姉妹校があり、自分たちのおこづかいでフィリピンの子ども一人分の1年間の学費が賄えることを知りました。
自分は勉強したくなくても学校にいけました。
ですが、同じ年齢のフィリピンの子どもは、行きたくても学校にいけなかったのです。
生まれた環境ではっきりとした違いがあることに、子供ごごろにとても複雑な心境でした。
そのことが心にあったので、「貧困問題」や「教育」に関心を持つようになりました。

 

兵頭:SDGsについてはどんなふうに理解していますか?

兵頭

奥村:SDGsが発表されたときには驚きました。

奥村

SDGsの前のMDGs(ミレニアム開発目標)は、開発途上国における社会課題が中心で、先進国はそれを援助する位置づけだったのに対し、SDGsは、開発側面だけでなく経済・社会・環境の3側面すべてに対応し、先進国にも共通の課題として設定しています。
国際開発に関わる反論として「日本も財政が厳しいのに途上国援助などしている余裕はないはずだ」、環境配慮に関わる反論として「環境配慮はコストがかかるから経営が苦しくなる」という言葉を聞く機会も多くありました。
それが、SDGsでは、地球で起こるすべての問題は繋がっている、環境と社会の基盤があってこそ持続可能な経済発展ができるという考え方で、地球に住む誰にも関りがある共通の目標となりました。
そして、日本にもSDGsの目標に対して解決すべき点があるということにも目が向けられるようになりました。
経団連が「企業行動憲章」を改訂しSDGsの視点を取り入れると発表した時は、今まさに日本が変わろうとしているのだと思い、感激しました。
その後、「SDGsビジネス」という言葉も頻繁に目にするようになり、SDGsを推進する部署が各大企業に作られました。

今、PREXのなかにも「SDGs推進チーム」ができ、私がそのメンバーになることができ嬉しいです。
PREXは、自分が取り組みたいことに取り組める職場ですが、私が取り組みたいことが更に進めやすくなったと思っています。

狭間:企業が利益を出しながら、その国の人を雇用したり、教育したりすることが持続可能な国の成長の形。

狭間

SDGsが国連の中で作られていた2014年、2015年ごろは大学院生で国際開発を勉強していました。
SDGs作りに関わっている方が大学にに来られて「MDGsに代わる新たな枠組みを構築している」と聞いていました。
国際開発の分野は、勉強をすればするほど、物事が何重にも絡み合っていて何がどうなってこうなるのか分からない、そんなことだらけです。
国際開発援助について、これまでどこが何をやってきたか、どんな結果になったのか、ケーススタディで勉強するのですが、上手くいったケースもあれば、援助によって悪い影響がもたらされた事例もありました。
「貧困」をなくすには、一部の人たちの取組だけではなく、世界全体で、みんなが取り組んでいかないとどうにもならない、という状況であることがよくわかりましたし、国連自体の存在意義についても議論の対象になることもありました。
そうした中でSDGsが策定されました。
私自身も、これまでのような国による援助は続いていかない、持続可能な発展のためには企業をはじめ様々なアクターの力が必要だという風に思っています。
例えば、企業は利益を出しながら存続し続けることでその国の人を雇用したり、教育したりすることが出来る可能性を持っていると思います。
国連が目指す新たな枠組みであるSDGsに企業などの幅広いアクターが加わったことはとても素敵なことだと思いました。
私は企業のSDGsの取組に関する研究をしていましたが、その最中は企業や団体の方に情報収集をする立場で「蚊帳の外」の人間でした。
今は、PREXに入り、SDGsの推進メンバーとしてSDGs達成へ向けて直接かかわることが出来、とても嬉しく思っています。

PREXの研修には、国民のことを隅々まで考えて、活動をすすめてくれる行政官が参加していています。
彼らの日本での出会いや経験、気づきなどはきっとその国の将来の発展につながっていくと思っています。
すぐに成果が見えるものではありませんが、5年、10年たって研修員にとって、またその国にとって素敵な変化につながるそんな研修を作っていきたいと思っています。

阿部:PREXの活動をSDGsの指標でみると、、

阿部

まずPREXの事業を通してできることは「研修事業」です。
私は2019年の9月にPREXにきて、マレーシア行政官のマネジメント研修を担当しましたが、研修を受けた人が学んだことを国に持ち帰って、国での政策作り、改善活動や新たな教育環境の整備に取り組むことが経済成長につながり、最終的には貧困削減につながるのではないかと思いました。
また、PREXの活動は、多くの方の協力なしにはあり得ません。
SDGsの「パートナーシップで目標を達成しよう」と同じ理念で活動しています。
PREXが組織としてやっていくことや職員一人一人が日常生活の身近なところからできることもあります。
これまで、さまざまな考えの中でやってきたことをSDGsの観点をもとに整理し、一人一人が目標を意識して「継続する」ことが重要だと思っています。

 

兵頭:「研修の先にあるもの」ということで、目に見えて嬉しいなという実感された経験は?

兵頭

奥村:「研修で、自分が変わった」と話してくれる研修員

奥村

2018年度に帰国研修員の一部の方にアンケートを送り回答をしてもらいました。
結果は、全員が「研修に参加できてよかった」という回答でした。
その解答の理由は、もちろん「自分が学びたいことを学べた」ということなのですが、それと同じくらい「日本で日本人の考え方を知ることができた」ことが挙げられました。
「日本人の勤勉さや成果を出そうする姿勢」「互いを思いやる心」「尊敬しあうところ」等に影響を受ける方が多いようです。
日本に来て研修を受けて「自分が変わった」と言ってもらえることがよくあります。
日本の熱意のある経営者や職員の話を聞いて、母国の社会や環境のことを考えようと思ったという変化の声を聞けたときに、PREXの事業の意義を感じます。
人が変わるって、すごいことです。

副大臣など上官になっている方もあります。
最近は、自国への投資誘致に携わる公的機関の職員を対象にした研修を担当しています。
誘致セミナーのプレゼンのため再来日する研修員が年に2、3名いますが、活躍している姿に感動します。

阿部:日本に来てもらって感じることが研修の魅力

阿部

PREXに着任して1年が過ぎました。
前半の半年は訪日研修を担当しましたが、それ以降はコロナの影響で訪日研修が実施できていません。
現在遠隔での研修実施を検討していますが、研修員の皆さんに再び訪日してもらえる日がくることを願っています。
オンラインでできることもありますが、やはり、日本に来てもらって感じることが訪日研修の最大の魅力です。
研修に参加する研修員は、その国で選ばれた方で問題意識を持っている方がほとんどです。
自分の頭の中でも解決策を持っていますが、それを日本に研修に来て、現場を見て、気づき、研修員同士の話をするなかで別の解決策をひらめくこともあり、それが重要です。
研修員同士は、困っていることも類似していて、お互いに相談しあえるネットワークができることも大きいと思っています。

狭間:PREX SDGs推進チーム一丸となって頑張ります!

狭間

PREXの中でも、お互いに考えていることを深く知り、「信念は同じ!」ということがわかると、やるしかないという気持ちになりますね。
PREX SDGs推進チーム一丸となって頑張りましょう!

 

SDGs推進チーム座談会を終えて

読者の皆さんは、SDGs推進チームメンバーのコメントについて、どんな感想を持たれたでしょうか?
皆様にお役に立つSDGs関連情報や「上本町SDGs大学」開催情報は、随時ウェブサイトで紹介します。
また、メンバーへの質問やSDGsに関して聞いてみたいことなどぜひお寄せください。

PREX公開アドレス <prexhrd-pr@prex-hrd.or.jp>

  • 掲載日:2020年10月14日
  • 氏名:兵頭、阿部、奥村、狭間

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