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一時の成果ではなく、サステナブルに実りを生んでいくことが大事- PREX Island

日本の専門家 発見
研修の実、成果①

PREX設立から30周年。
JICA、AOTS、ベトナム人民委員会と事業の主体者を変えながら生まれた「研修の実」。
2014年からスタートし今年で7年目を迎える「ベトナム国ドンナイ省におけるものづくり人材育成事業」。
この事業は、日本のものづくりの基礎である「5S/3S」と「安全」の講義をベトナムの教育機関で継続的に実施できる体制を作ることを目的としています。
今は最初の4年間で教授法を習得したドンナイ省の大学および職業訓練短大のベトナム人教師が、この教授法を他の学校へ横展開するために頑張っています。
現地の日系企業を含む、ものづくり企業に就職する卒業生も出てきています。

一時の成果ではなく、サステナブルに実りを生んでいくことが大事

大阪府立大学工業高等専門学校教授 土井 智晴です。
2014年6月からこの事業に参画しました。
この事業は、2020年までに工業国化を目指しているベトナム国に対して、日本型ものづくりの知見を活かした人材育成カリキュラム作成を目的に実施されました。
その具体的な目標は、ドンナイ省のモデル校2校において、現地日系企業のニーズに対応した教育カリキュラムを適切かつ継続的に指導できる体制を構築することでした。
3年間の活動によりその目標は到達され、モデル2校には日系企業のニーズに対応したものづくり人材を育成できるカリキュラムが作成されて、それを指導できる先生が誕生しました。
現在では近畿経済産業局とベトナム人民委員会の支援も得て、ベトナムの先生がメンターとなり新たなベトナムの先生を教えるフェーズへ進展し、持続的発展が望める状態となりました。
この事業の中で常に念頭に置いたことは、「翻訳的適応」です。
日本型ものづくりを、どのようにしてベトナム型に昇華させるかを何度も言葉を変えて話しました。
ドンナイ高度職業訓練短大のフン先生をはじめベトナムの先生方は、ご自身で学習進度を定め展開しやすいカリキュラムを作成されました。
「翻訳的適応」には、技術等を受ける側の「信念」と「情熱」が不可欠です。
その両方を持ち合わせたドンナイ省の先生と共に活動でき、ベトナム型人材育成カリキュラムとそれを指導育成できる先生が誕生したことは、メンターとして出藍の誉れだと思っています。

※本プロジェクトは、土井智晴氏、JICA研究員森純一氏、大阪府領家誠氏、大阪府立淀川工科高等学校木村千良氏の4名の専門家にご指導いただきました。
(2020年3月28日)

  • 掲載日:2020年3月28日
  • 研修名:「ベトナム国ドンナイ省におけるものづくり人材育成事業」
  • 訪問先:大阪府立大学工業高等専門学校
  • 氏名:土井 智晴氏
  • 役職・職名:教授