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異文化理解講座①~at 立命館宇治高校~- PREX Island

日本企業の方々 SDGs
高校生のころ、父から日本について話を聞き、感動した私がいまでは日本で働いて14年目になります。

キルギスから来日し、神戸の化粧品会社「しあわせ堂」専務取締役 バイボスノフ・ナズムさん。
立命館宇治高校で、高校3年生を対象に異文化理解講座の講師をしていただきました。

異文化を理解する

立命館宇治高校では、高校3年生を対象に異文化理解講座を実施しています。
一方PREXでは、日本にいる外国人の経営者に研修での講師を依頼したり、日本企業で働くベトナム人社員リーダー育成研修を実施したりと、日本で働く外国の方々とのネットワークがあります。
日本で働く外国人はここ数年で大変増えており、日本に住む外国の方と日本の方との相互理解や交流がとても大事になると実感しています。
今年、立命館宇治高校から異文化理解講座について相談を頂いたことで、講座がそれを実現できる第一歩と考え、キルギスから来日し神戸の化粧品会社「しあわせ堂」で働くナズムさん、そしてベトナムから来日し東大阪の株式会社中農製作所で働くホアンさんとタンさんに講師を引き受けていただきました。
(国際交流部 瀬戸口)

高校生がバイボスノフ・ナズムさんに質問し、キルギス観光ツアーを考えました。

ナズムさんは、なぜ日本に来たのですか?

私が高校生のころ、父が日本を訪ねました。
その後日本についていろいろと話を聞き、それに感動した私は日本へのあこがれが生まれ、日本に行きたいと思うようになりました。
そして大学は日本語が学べるキルギス国立大学の東洋学部に入学しました。
大学3年生の頃、日本政府(文科省)のプログラムで日本へ来ました。

その後、日本で働くようになった理由は?

大阪外国語大学で日本語を1年勉強し、大阪大学法学部に入学しました。
日本での生活にも慣れ、キルギスに帰国せずに日本で仕事をして、様々なことを経験して身につけたいと思うようになりました。
学生のころに今の会社で翻訳の仕事のアルバイトをしていたこともあり、卒業してからそのまま就職しました。

日本での生活はどうですか?

既に日本に来てから14年が経ちました。
結婚もして、先週娘が生まれたばかりです。
妻はキルギス人で、なぜ日本でないといけないのか?と言われることもありますが、日本に長く生活していることもあり、キルギスでの生活よりも日本での生活が自然になってきています。

日本語がとても上手ですが、苦労はしませんでしたか?

実はキルギス語と日本語は同じアルタイ語系ですので似ているところがあって、覚えやすいです。
最初、漢字には苦労しましたが、今は頭の中ではキルギス語とロシア語と同じくらい日本語で考える場面も増えています。

日本にはどれくらいキルギスの方がいますか?

今、500人ぐらいのキルギス人が日本にいますが、その半数以上は東京近郊に住んでいます。
多くは留学生です。
関西には30人くらいがいます。
時々集まって交流したりします。

●ナズムさんの授業では、キルギスをより身近に感じてもらうため、学生にキルギスの観光ツアーを考えて発表してもらうことになりました。

コース① ビシュケク観光(オシュバザール、伝統音楽を聴きながらランチ)→アラアルチャ国立自然公園
コース② アニマルマーケットで馬を買う →ブラナタワーを馬で訪ねる→ その馬で遊牧民ワールドカップに参加
といったユニークな企画が発表され、ナズムさんも興味深く聞いていました。

★ナズムさんの感想:

キルギスの観光情報が日本語では非常に少ないので、キルギス観光ツアーを企画してもらうことは不安でした。
しかしみなさん頑張って情報を集めて、とても良いプレゼンテーションを用意してくれたことに感動しました。
また学生の中に、今から商品開発やビジネスチャンスのことを考えている人がいることにも感心しました。
単にどこか安定したところに就職してそこで一生涯勤めるという考えとは違い、若いころからビジネス思考を持っていることは素晴らしいと思います。
そのような若者が日本でこれから、もっともっと増えてほしいと思います。
彼らこそ将来、日本経済を引っ張っていくリーダーだと考えます。
(2019年12月19日)

  • 掲載日:2019年12月19日
  • 研修名:異文化理解講座
  • 訪問先:株式会社しあわせ堂
  • 氏名:バイボスノフ・ナズム氏 2019年12月19日
  • 役職・職名:専務取締役