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アフリカ南東部マラウイの食事情- PREX Island

PREXスタッフ
アフリカ南東部マラウイの食事情

マラウイ

「The warm heart of Africa(アフリカのあたたかい心)」という愛称で呼ばれている、マラウイという国をご存知ですか?
タンザニアの下に位置するアフリカ南東部の小さな内陸国です。
私は2010年から2012 年の2 年間、青年海外協力隊、村落開発普及員としてマラウイで活動していました。
マラウイも本紙2 頁で紹介したタンザニアと同様、国民の大多数が農業に従事している農業国です。
主食のトウモロコシをはじめ、豆、米、キャッサバ、タバコ、グランドナッツなども作っています。

「ご飯食べていきなさい」といって脱穀から始めるおばちゃん

「ご飯食べていきなさい」といって脱穀から始めるおばちゃん

マラウイの平均電化率は一桁で、特に地方に行けば未電化の家がほとんどです。
私も50 ワットのソーラー発電で生活をしていました。
炊事は薪か炭を使うので、火おこしから。
さて、マラウイの人たちは普段何を食べているのでしょうか。
今回はマラウイの食事情をご紹介したいと思います。
主食は「シマ」。白いトウモロコシを乾燥させ、粉にし、その粉をお湯で練って団子状にしたものです。
おかずは、豆や青菜を炒めた玉ねぎとトマトのソースと混ぜたものが主流です。

マラウイの主食「シマ」白トウモロコシを粉にして、お湯で練った団子のようなもの

マラウイの主食「シマ」
白トウモロコシを粉にして、お湯で練った団子のようなもの

お客さんが来たときは「ローカルチキン(=地鶏)」でもてなします。
ずは放し飼いにしているニワトリを捕まえることから始めます。
ローカルチキンは逃げ足が速く5、6 人で必死になって捕まえます。
捕まえたら、屠殺。現地の包丁はキレ味が悪く、ご近所さんはいつも私の日本製の包丁を借りに来ていました。

お米は高級ですが、特別な日に食べます

お米は高級ですが、特別な日に食べます

その他にも、田んぼにいるねずみを塩茹でや炙りで食べたり、雨季に大発生する巨大羽ありの羽をむしってそのまま食べたり、フライにしたり、湖に大量発生するレイクフライ(蚊のようなもの)を団子状にして食べたりします。
これらは貴重な動物性タンパク質の食材です。
味は予想通りの味でした。

国際交流部 坂口

  • 掲載日:2014年12月30日
  • 氏名:国際交流部 坂口