PREXは2020年4月26日、設立30周年となりました。「PREXビジョン2030」とアクションプランを策定しました。
お知らせ公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)(所在:大阪市/会長:大坪清)は、2020年4月26日、設立30周年を迎えました。
設立以来、途上国の経営幹部や行政官を対象におもに産業振興分野の研修を実施し、研修卒業生は18,613人、対象国は152か国・地域となりました。
このたび、「PREXビジョン2030」とアクションプランを策定し、「持続可能な社会づくりを目指す人材の育成」、「関西の国際化を支えるダイバーシティの実現」、「SDGs貢献のためのPREXのネットワークの活用」等の取り組みをスタートします。
『PREXビジョン2030』
10年後にPREXが達成したい世界、PREXの目指す姿
『PREXビジョン2030』
PREXは、
人材育成を通して、イノベーションを喚起し、
異なる価値観を持った人々が互いに認め合い、
共に支え合える社会の実現に貢献します。
ビジョン策定の背景
- 私たちは、世界の人々が互いに連携してイノベーションを起こすことで、一人ひとりが生きがいを感じられる社会(以下のような3つの社会)を目指し、それらの社会を実現したいと考えている人々を支援します。
1、いろいろな文化、価値観、課題、考え方を持った人々が、国や人種、宗教や歴史、年齢や性別、環境や立場を越えて、お互いを尊重し、支え合いながら『共生する社会』
2、自分のことだけではなく、関わる『すべての人の幸せを大切にする』と共に、私たちとつながっている世界の人々、『未来のことへも関心を向けられる社会』
3、誰もが生き生きと暮らすことができる『持続可能な社会』
ビジョン達成の手段
- PREXは、一人ひとりが持つ知識の共有を図り、連携して新しいものが生み出される場を提供します。
アクションプラン:ビジョン2030達成のための行動計画(2025年までの目標)
1、研修事業で持続可能な社会づくりを目指す人材の育成を
- 研修を多様なバックグラウンドをもった人々が集まり、相互理解を深める場とする
- 私たちの目指す3つの社会を達成するための視点を、研修に取り入れる
2、関西の国際化を支えるダイバーシティの実現を
- 在日留学生が活躍できる、日本で働く外国人に働きやすい環境を
- 留学生や青年海外協力隊経験者などの国際人材と中小企業の架け橋になる
- 関経連が提唱する「LookWest」の視点のもと、ABCプラットフォーム等の事業で連携を図り、関西とアジアの共生と双方向性を通じた交流の促進をリードする
3、PREXのネットワークを活用し、SDGsに貢献を
- PREXがもつネットワークを活用し、途上国に裨益するSDGsビジネスを支援する
- SDGs達成のためのパートナーシップを生み出す
(SDGsゴール17への貢献)
4、人が集まる広報を
- 『PREXビジョン2030』に共感し、協力したいと思う人が集まるような情報を発信する
- PREXからの一方向の情報発信に留まらない関係づくりにつなげる
5、組織の中からビジョン達成を
- 職員それぞれの状況にあった働きやすい環境をつくる
- 職員一人ひとりが働き甲斐を感じる職場づくりを目指す
- 職員一人一人の多様性や双方向性、そしてSDGsに対する理解をさらに高め、ビジョン達成を目指す
- CSR調達に取り組む
- 公益財団法人太平洋人材交流センターとは
97社の民間企業と地方自治体が35億円を出捐し、人材育成と国際交流を通して、途上国の経済と社会の発展のために、また関西経済の国際化推進の中心となることを目指して設立された。
JICA関西、関西経済連合会、大学等の委託を受け、年間30~40件の研修事業を実施。
ここ数年は在日の外国人社員や留学生向けの事業も実施している。
(2019年度実績:研修・交流事業実施数30件、参加者数464名)