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瀬戸口 -退職のご挨拶-- PREX Island

PREXスタッフ
瀬戸口 -退職のご挨拶-

1991年、私は設立2年目のPREXに就職しました。
それから34年が経過しましたが、この3月末でPREXを卒業することとなりました。

PREXを就職先に選んだのは、学生時代に先進国と途上国との「格差」への関心が高まっていた頃に、「途上国の発展に人づくりで貢献する」というPREXのミッションに惹かれたこと、そして、設立2年目でありこれから組織の歴史を作るメンバーとして参加できるということに魅力を感じたことが理由でした。
幸せなことに、PREXでの仕事は自分の興味関心とも重なり、常に新しいことや新しい人と出会え、素敵な時間だったと思います。

世界から来日し、研修に参加する参加者の皆さんは、国を代表し何か一つでも多くのことを学び、経験して帰ろう、という意欲に溢れていました。
「自国がよりよい発展をし、若者が出稼ぎに出ないでいいように国内の産業を育成したい」「民間企業が活動しやすい環境を作るために共に政策や戦略を検討する場を作りたい」「地場産業の能力をもっと向上させて海外に製品を輸出したい」など、研修のテーマによって皆さんの課題や関心は異なりますが、共通しているのは経済の発展と社会の安定のために、新しいこと・役立つことを学び取りたい、ととても真剣だということです。
その姿からはいつも刺激をもらい、私ももっと頑張ろう!と励まされてきました。
また、世界中に知人・友人ができたことは、私の人生にとっても大きな財産です。

同時に、日本の多くの皆さんの協力がなければ、PREXの活動もまた私自身の業務も続けてこられなかっただろうと思います。
研修事業をはじめ、イベントを開催するに当たって、PREXは基本的にコーディネーターの位置づけになりますので、その都度多くの外部の方々の協力が不可欠です。
大学の先生方など分野ごとの専門家の皆さん、民間企業、特に中堅中小企業の経営者や幹部の皆さん、訪問した当日に対応して下さる現場の方々、自治体や支援機関の皆さん、通訳や翻訳を担当頂く方々、そして委託元の担当者の皆さんなどです。
これまで多くの事業で、多大なご理解とご協力を頂いたことに心から感謝しています。
私自身はプログラムを準備し運営する担当者でありながら、研修参加者とともに常に新しいことを学べる環境にいられたことは、実は大変贅沢なことだったのだと思います。
学びは、自分の仕事だけでなく、生活や人生の糧になっています。

30年と言えば、一世代です。PREXも第二世代にバトンを渡す頃だと思います。
退職後は、私のルーツである九州で、これまでの経験を活かして、地域を元気にすることや多様な人々の相互理解と交流促進に、取り組みたいと思っています。

これまで私とPREXに関わってくださった多くの方々に、心から感謝するとともに、
これからもPREXへの暖かいご指導・ご鞭撻を下さいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。            
                                2025年3月末日 瀬戸口恵美子

  • 掲載日:2025年3月31日
  • 企業名:PREX
  • 氏名:瀬戸口
  • 役職・職名:前国際交流部長