
研修種別
日程
2025年5月29日~2025年6月13日 *研修受入期間
参加国
- ケニア共和国
- レソト王国
- 南アフリカ共和国
- エスワティニ王国
- ザンビア共和国
- ジンバブエ共和国
- ルワンダ共和国
- 南スーダン
- モルディブ共和国
- ブータン王国
対象者
開発途上国の行政官・経営者対象
参加者
営農指導/普及を所掌する中央官公省庁、または地方政府16名
研修概要
本研修は、アフリカやアジア諸国の営農指導/普及を担当する行政官が講義及び現地視察を通して日本の普及/営農指導体制、市場流通システムを学び、小規模農家を対象とした市場志向型農業普及手法「SHEPアプローチ(※)」について理解を深め、作成されるアクションプランに基づいた活動を自国で実践することを目標とし実施されました。
※Smallholder Horticulture Empowerment & Promotion(SHEP)アプローチとは、2006年から始まったケニア農業省とJICAの技術協力プロジェクトにおいて開発された小規模園芸農家支援のアプローチであり、野菜や果物を生産する農家に対し、「作ってから売り先を探す」から「売れるものを作る」への意識変革を起こし、営農スキルや栽培スキル向上によって農家の園芸所得向上を目指すものです。
詳細はこちらをご参照ください。
https://www.jica.go.jp/activities/issues/agricul/shep/index.html
日程
2025年5月29日~2025年6月13日 *研修受入期間
コースリーダー
伊藤 淳一氏 (JICA経済開発部アソシエイト専門員)
委託元機関
独立行政法人国際協力機構(JICA) 関西センター
SDGs
PREX担当
木村、船見
講師 / 訪問先
JICAプロジェクト専門家、JICA国際協力専門員のほか、15の講師・訪問先
SHEPアプローチの自国での展開にむけて
本研修には自国においてSHEPアプローチのプロジェクト担当者や各国の農業・畜産担当者が参加しました。
SHEPアプローチへの理解促進のため、講義は座学だけでなく、動画教材や演習、また関連施設の訪問やディスカッション等を交え、研修員の学びが深まるよう工夫した構成で実施されました。
「自国の農業改良普及システム構造について」の発表演習を行い、「日本における農業普及システムや普及支援」を関係者の講義で理解を深めた後、兵庫県内の農業改良普及センターを訪問し、課題解決に向けたアプローチを専門員から直接聞く、また日本の農業促進における行政や農業協同組合、卸売市場の役割や農家への支援手法や体制の学びを関係者への訪問や講義、農家の講話により、日本の地域農業がどのようなメカニズムで展開されているか、という点において、理論的、体験的に学び、理解を深めました。
研修最終週には、SHEPプロジェクト専門家を招いた演習を行い、研修員は各国の活動における成功事例やどのように課題を克服したか、などの活動現場で実際に生じた事例を中心に学び、さらに、グループによるワークショップを通じ、研修員自身がプロジェクト担当官としてのマネジメント能力も向上させました。
最後に帰国後、各研修員がSHEPアプローチを自国で展開できるよう、アクションプランを作成・発表し、無事、本邦研修は終了しました。
半年後には進捗発表会も予定されており、いまから楽しみです。




