研修概要
この研修は、自国への投資誘致の仕事に携わる行政官が参加し、投資誘致の戦略を策定できるようになることを目的としています。
研修では、自国の強みと、逆に欠けている部分が何か、またその産業全体のバリューチェーンが世界的にどうなっているのかを考え、誘致すべき産業のプロセスを選び、戦略を立てることを学びます。
企業訪問では、各企業の海外進出戦略を知り、背景にあるその産業の日本国内の構造や世界での位置づけを理解します。さらには日本への対内FDI(海外直接投資)を誘致している機関への訪問や研修員同士のディスカッションなどによって、自国にどのような投資環境、優遇税制等の法制度を整えるべきかについても検討します。
日程
2023年9月25日~10月19日 *研修受入期間
コースリーダー
関西大学経済学部教授 後藤健太氏
委託元機関
JICA
SDGs
PREX担当
山口・尾崎
講師
JETRO
UNIDO
ラオス商業大学
神戸市
訪問先
レンゴー
ダイハツ工業
クボタほか
今回は幾社かの日本を代表する大きな企業への訪問を行い、その先進の設備に驚嘆しながらも、各企業が進出に当たり相手国にどのような法制度や条件を望んでいるのかということを確認し、また、訪問で得た知見を各研修員との間で共有することで、砂漠の乾いた砂が水を吸収するかように各プログラムの内容を吸収していきました。
研修員の中には、投資誘致の担当というよりは、経済産業大臣的な考え方で自国産業全体の振興を考えてしまうような人もいましたが、週明けの「ふりかえり」で、自国への対内FDIにフォーカスするように常にコースリーダーの後藤先生に軌道修正してもらったり、抜けている視点を教えてもらったり、より深い理解へと導いてもらったりしながら、研修を完遂し、本研修の目的は十分に果たされたものと考えます。