2024年2月に開催したPREX×JICA関西シンポジウムは、私にとって、「これから」の日本の国際協力を考える「原点」となる貴重な経験になりました。
防災・まちづくり、スポーツ・教育、ビジネスと脱炭素化、地域活性化などの課題に様々な立場で取り組むパネリストのお話は刺激的で、人間力に魅了されました。
身近にある課題の解決に向けて行動している姿が「共感」を生み、やがて国境を超えたヒトとヒトのつながりに発展していることを学びました。
「これから」の国際協力は決して特別なものでなく、日常の取組の延長線上にあり、それを側面でサポートするものではないでしょうか。
ここでは、途上国と日本の人たちは仲間です。
原動力となるのは一人ひとりであり、NPO、企業、地方自治体です。
自分が住むコミュニティや社会をよくしたいと行動している人たちが国内外でつながり、学び合い、その経験を自分のホームに持ち帰る。
それがイノベーションを生み、共感・協働の輪がさらに広がっていけば素晴らしいと思います。
その意味で、PREXさんが名づけたテーマ「世界とともに歩む:国際協力=日本と世界をつなぐヒト・コト」は絶妙です。
シンポジウムの議論を通じて、➀世界の課題と日本の課題(コト)はつながっており、②その解決のために人と人(ヒト)がつながり、共感し、協働することによって、③新しい価値の共創が実現するのだ、と実感しました。
ぜひ、「これから」につなげていきたいです。
本当に有難うございました。
(PREX×JICA関西シンポジウム パネルディスカッション コーディネーター)
*PREX×JICA関西シンポジウムはこちらからご覧ください。
PREX NOW 276号
https://www.prex-hrd.or.jp/uploads/column/ja/2024/04/prexnow276.pdf
シンポジウム概要
https://www.prex-hrd.or.jp/about/prex-symposium/20240207-2/
- 大野 泉 氏
- 政策研究大学院大学(GRIPS) 名誉教授
- 2024-04-30