
3月1日に大阪女学院大学の樋川和子教授をお招きして、第15回上本町SDGs大学をオンラインで、クレオ大阪中央様と開催しました。
タイトルの「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security :WPS)」という言葉を初めて聞く方は多いのはないでしょうか。当日参加された皆様も初めて聞いたという方が大半でしたが、これは紛争において女性を単に保護や救済の対象としてではなく、紛争予防、紛争管理、紛争解決のためのあらゆる意思決定プロセスに女性の参加を確保すべき、と明記したことで画期的といわれる決議です。(安保理決議1325号)
日本を含め、世界では女性が意思決定の場に参画する機会がまだまだ限られており、SDGsのゴールでも「ジェンダー平等を実現しよう」(ゴール5)が掲げられています。
日本では特にSDGsゴール5の取り組みが進んでおらず、2023年の世界経済フォーラムの調査報告書では、日本のジェンダーギャップ指数の順位は調査対象146ヵ国のうち、125位と報告されており、特に「政治」と「経済」分野での女性進出が進んでいないという現状があります。
日本政府はWPSに関する行動計画を策定しており、2015年に初めて策定されて以来、様々な取り組みを行っています。しかし、政府だけにジェンダー平等の取り組みを任せるのではなく、私たち一人ひとりが、まずは自分の頭で考えて調べてみる、そして行動に移し、社会を変えていく必要があるというメッセージが参加者の皆様に伝えられました。
【ご参考情報】
・世界経済フォーラムの調査報告書(2023)
Global Gender Gap Report 2023 | 世界経済フォーラム (weforum.org)
・日本政府のWPSに関する行動計画
女性・平和・安全保障に関する行動計画|外務省 (mofa.go.jp)
- PREX児島
- 2024-04-08