コラム

2015年度に独立行政法人国際協力機構 関西センター（JICA関西）より委託を受けて実施した、観光人材育成研修「おもてなし」に研修員として参加されたステラさんが、大阪・関西万博を機に訪日するとのことで、10年ぶりに会う機会がありました。
この研修は、PREXが観光人材育成研修として初めて受託したもので、当時のJICA関西ご担当の高田さん、研修監理員の横江さんとともに手探りでつくりあげた思い出深い研修でした。
ステラさんは当時ブラジルの観光情報関連の公的企業に所属されていましたが、現在はオーストリアに移住し、コンサルタントをしながらアメリカ企業に勤務しているそうです。
訪日研修当時のことを、大変よく覚えておられ、京都での茶道や和菓子体験を通じた日本のおもてなしの精神、奈良明日香村での民泊、高野山での宿坊体験など、当時の思い出をいろいろと懐かしく思い、お話しいただきました。非常に盛りだくさんのカリキュラムでしたので、学びも多く、日本人がお客様に対するおもてなしをどれほど大切にしていて、それがどれほど心地よいかを実感し、機会があれば、ぜひまた日本に来たいと思っていただいていたようです。
ブラジルでは、残念ながら上司の理解を十分に得ることができず、研修で検討したアクションプランは実行することができなかったとのことでした。
彼女の理想通りに仕事を進めることが難しかったようで、オーストリアへの移住を決めたそうです。
当時一緒に研修をつくった高田さん、横江さんとも久しぶりにお目にかかることができ、大変楽しいひと時でした。
研修に参加された元研修員が、日本のことを好きになってくれてまた来日し、会うことができるというのは本当に幸せなことだと思いました。
今度は、オーストリアで会えるといいなと思っています。

【左から当時の研修監理員 横江さん、ステラさん、PREX酒井、元JICA関西 高田さん】