コラム

PREX OB便り(4) 明路さん

【PREX OB便り】4年にわたるPREXでの経験が、今も私の中で生きています。

PREX OB便り(4) 明路さん

ダイキン工業株式会社の明路(めいじ)です。私は2016年7月から2020年6月までの4年間、民間企業からの出向職員としてPREXに在籍していました。この4年間で様々な業務を担当し、得難い経験を数多く積むことができました。今回、このように振り返る機会をいただけたので、PREXで学んだことを改めて整理してみたいと思います。
現在、私はダイキン工業株式会社の研修部で海外グループ会社の支援業務を担当しています。研修に関連する業務ですので、PREXでの経験がとても役に立っています。
例えば、海外の社員を日本に招き集合研修を行う際、PREXの訪日研修の運営ノウハウを参考にしています。また、海外グループ会社が現地の公的機関と連携して進める業務においても、「ベトナムドンナイ省ものづくり人材育成事業」に携わったことで連携の状況をスムーズに理解することができました。そして何よりも、異文化の人々と接する時の心の持ち方は、PREXで学んだ重要な点の一つです。互いに文化的背景が異なることを理解したうえで、話しあい、理解を深め、一致点を見つけていく。このプロセスは、PREXで何度も経験させていただきました。
社会のニュースの見方も変わりました。JICAコラボデスクを担当したことで、ODA(政府開発援助)などの長期的な活動が日本の存在感を支えていることや、日本の中小企業の技術力とチャレンジ精神を学びました。その結果、ODAの記事やニュースの背景にある多くの人々の努力を想像するようになりました。また、アジアだけでなく、ウクライナ、旧ユーゴスラビア地域、アフリカなど、世界各国の研修員と出会ったことで、報道される事象の捉え方も変わりました。ただ、昨今は悲しいニュースが多いことが残念でなりません。
PREXは公益財団法人としての強みを活かしていると考えています。例えば、「ベトナム人社員向け人材育成事業」。この事業は、日本の中小企業と協力して実施され、参加者の成長だけでなく、日本人と日本に住む外国人の相互理解を進めていて、非常に価値のある活動だと思います。
研修員一人ひとりと向き合い、互いに学び合うことを通じて国際貢献を進めるPREXの職員の皆さん。
この地道で丁寧な活動に、今も尊敬の念を持ち続けています。
(ダイキン工業株式会社 研修部 担当課長 明路 達紀 氏)


【2024年10月実施の訪日研修の参加者と。写真左から5番目が明路氏。】

  • PREX OB 明路さん
  • 2025-10-14
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