コラム

研修がきっかけで、インターンに。

株式会社アーテック インタビュー

研修がきっかけで、インターンに。

PREXの万博事業をきっかけに株式会社アーテックでインターンシップをすることになったJICA長期研修員とインターンシップ受入担当の方へPREX職員がインタビューを行いました。インタビューは2部構成で行い、前半が株式会社アーテック インターンシップ受入担当 グロムズ アレックス氏、そして後半はJICA 長期研修員/アンゴラ教育省 ベンゴ ナディア マリリア デ アブレウ氏へのインタビューとなります。
※インターンシップのきっかけとなった事業はこちらからご覧いただけます。
PREX×JICA関西「JICA留学生と大阪・関西万博参画企業との共創」<2025年8月~10月>|公益財団法人 太平洋人材交流センター PREX

以下、アレックス氏へのインタビュー記事_____________________________

株式会社アーテックのアレックスです。
私はラトビア出身で、自国やアイルランドで日本文化や日本語を勉強し、アーテックに採用されてから、10年以上になります。企業理念は「子供たちに楽しさをきっかけに学びを大好きになってもらう」。世界70カ国以上で当社の教材が使われています。

2025年8月にPREXの万博事業に協力し、JICA長期研修員9名の訪問を受け入れました。その研修員の一人、アンゴラ教育省のナディアさんは、当社の事業に関心を持ち、研修後に当社主催のイベントに参加してくれました。ナディアさんは「教育」分野への関心が非常に高く、アーテック事業との親和性も高かったため、その後も関係が継続し、現在は、アーテックとして初めての外国人インターン生として週1回勤務してくれています。
当社の教材は日本全国の学校で教科書準拠教材として採用され、また世界各地において国家指定・推薦教材として採用されています。ナディアさんのインターンをきっかけにポルトガル語を公用語とするアンゴラやモザンビークへのビジネス展開について検討を開始しました。新しい国へのビジネス展開は、国によって規定・政策等が異なり課題が多く、外国政府とのビジネス交渉は常に難しいです。現地の状況を熟知し、ポルトガル語での情報収集ができ、教育省との関係性を有するナディアさんは、重要な役割を担ってくれています。
一般的に購買力の低い国への家庭学習教材販売は難しいです。しかし、「国家百年の計」である教育は、国の経済や社会の発展に資する重要な基礎であるため、国連をはじめとする国際機関や各国政府機関は、多くの途上国で「教育」分野での支援を展開し、子供たちの教科書や教育教材が調達できるよう、相手国政府への財政的なサポートを行っています。
当社の教材がアンゴラで広く活用されるためには、まずはアンゴラの国家指定・推薦教材として採用される必要があります。採用されるためには、教材の使用効果について試行・分析・論証を踏まえ、政府に提言する必要があります。そのため、現在、現地のサンプルスクールで「アーテック教材」を使用した教員研修の実証実験を行っています。ポルトガル語を母国語とする教育専門家のナディアさんは、テキストの翻訳や教員が適切に教材を使用するようインストラクション役として活躍してくれています。
教材が採択されたのちには、国際機関やアンゴラの民間企業と連携し、アンゴラの教育発展のために尽力し、国家発展のための人材育成に貢献したいと考えています。
(株式会社アーテック インターン受入担当 グロムズ アレックス氏)

以下、ナディア氏へのインタビュー記事_____________________________

アンゴラ教育省のナディアです。
JICA長期研修員として、2023年9月から神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程に在籍しています。PREXの万博事業で初めて八尾市にある株式会社アーテックを訪問し、その理念と事業をもっと知りたいと思いインターンシップを希望しました。

アンゴラでは、教育分野の専門家として世界の様々な学校を訪問し、教育分野における課題は国や地域が異なっても多くの共通点があることに気づきました。具体的には、教室の広さに対して生徒数が多すぎる点、授業についていけない生徒がいる点、第二言語で授業を受ける生徒が学習に困難を抱えている点などです。私も教育者の一人ですが、ひとりの教師を変えることが、やがて地域や国全体の教育環境の変化につながると考え、アンゴラの教育省において教員養成カリキュラムの設計、進捗管理、評価、改善提案を行う責任者として尽力してきました。
教育分野の発展は、政府が全てを担うことは難しく、民間企業や国際機関との協力が不可欠であると考えています。日本の教育分野における官民連携の在り方、つまり民間企業が公共教育をどのように支援し、政府や教育機関とどのように役割分担・協力しているかに関心を持ち研究を行っています。官民が連携する包括的な教育政策はアンゴラにおいても今後検討すべきモデルです。
将来的には、大学教授など高等教育機関に関わり、教育政策と現場のニーズを結びつける役割を担うことも見据え、日本で得た知識や経験、構築された人脈を活かし、アンゴラの教育の発展、また日本とアンゴラの双方にとって有益な協力関係の構築を目指しています。
(JICA 長期研修員/アンゴラ教育省 ベンゴ ナディア マリリア デ アブレウ氏)


【左からナディア氏、アレックス氏】


【ナディア氏にPREX職員がインタビューしている様子】

  • PREX 木村、児島
  • 2026-07-06
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