成長著しい各国に必要となる「省エネ」について学ぶ(2015年1月)

世界のエネルギー消費量の伸びに歯止めがかからないなか、成長を続ける新興国、途上国においてはエネルギー消費の効率化がますます強く求められるようになっています。PREX では今年度から3 カ年継続事業として「JICA 省エネ技術と技術普及のための行政の取り組み」研修を実施しました。今回の研修のなかで、当初から皆の取りまとめ役を買って出てくれたエジプトの研修員、Ms. Kobesi( ハラさん)の活躍を中心にご紹介します。

関西の中小企業との意見交換会で、ハラさんにエジプトの省エネ活動の現状について発表していただきました。

「けいはんなエコシティ」を見学、日本の先端技術を取り入れた省エネの取り組み事例を学びました。

日本の省エネの経験から多くを学ぶ!

今回は3 カ年継続事業の初年度の研修で9 月21 日から10 月18 日にかけて14 カ国、16 名の行政官が来日し、日本の省エネの事例を学びました。

参加国は、ブラジル、チリ、ベネズエラ、セント・ビンセント、エジプト、ヨルダン、トルコ、グルジア、カザフスタン、パレスチナ、中国、フィリピン、スリランカ、パラオです。ほとんどの研修員がエネルギー関連の省庁、自治体、電力会社等の職員で、自国ですでに省エネ活動に取り組んでいます。ただ省エネの取り組みの状況は各国で大きく異なります。途上国では省エネに関する認知度がまだまだ低いのが現状で、予算的な制約もあって本格的な取り組みには至っていないようです。

まとめ役となったエジプトからの研修員

ハラさんは、エジプトの電力・再生エネルギー省で広報部門の責任者として全国の省エネ・キャンペーンを取り仕切っており、今回の日本での研修にも大きな期待を持って参加しました。エジプトでは省エネ規格や省エネ・ラベル制度の導入等、様々な省エネ活動が推進されていますが、大きな成果を挙げるまでには至っていないとのことです。

研修では、日本の行政と民間企業の省エネの取り組みを理解するために、行政および関連機関で講義を受講、また多くの民間企業を訪問し省エネの技術や省エネの実際について学びました。ハラさんは、日本では行政と民間企業がうまく連携して、省エネ活動を推進し、大きな成果を挙げている点にとくに感銘を受け、エジプトにも導入できることが多くあると確信されたようです。また日本の省エネ活動進展の背景には、日本の文化や日本人の考え方が大きく影響しているのではないかと言っていました。

今回の研修では、研修員全員がアクション・プランを作成しました。皆さんそれぞれ自国に戻って政策等に反映できるよう努力するものと思います。ハラさんは、日本で実効性のあった省エネ関連の法律を参考に、エジプトでの法制化や、トップランナー制度等の導入を盛り込んだアクション・プランを策定しました。

今回の研修員は大変にチームワークよく、オフでも充実した時間を過されたようでした。その際にもハラさんは持ち前の明るさで皆をまとめていたようです。 研修員の皆さんが帰国後、それぞれの国において省エネ活動を積極的に推進していくことを大いに期待したいと思います。

(国際交流部 瀬戸口、 武者)

研修概要

研修名
省エネ技術と技術普及のための行政の取り組み
実施期間
2014 年9 月21 日~ 10 月18 日
研修参加者
行政機関などの職員16 名
委託元機関
独立行政法人 国際協力機構(JICA)関西国際センター
お世話になった方々、企業・団体(敬称略、訪問順)
●こども環境活動支援協会 ●備前グリーンエネルギー ●近畿経済産業局 ●堺観光コンベンション協会
●省エネセンター ●世界省エネ等ビジネス推進協議会 ●パナソニックセンター東京 ●日本通運
●三菱電機 ●アズビル ●オムロン ●山岡製作所 ●けいはんなエコシティ推進会議
●歴史街道推進協議会 ●地球環境センター
研修のテーマ :  環境