FM大阪番組で紹介されました。/中東地域 持続可能な観光開発研修(2013年11月)

FM大阪番組 大阪BIZCAFE~で「JICA2013年度中東地域持続可能な観光開発研修」が紹介されました。内容は以下の通りです。

(2013年11月5日放送分)

大阪BIZCAFE~
世界から関西大阪へ 大阪から世界へ
大都市大阪は国際化、グローバル化の波を受け力強く変化しています。
本番組は、そんな大阪と世界の懸け橋である留学生たちと国際交流の絆を強く深めようというプログラムです。

この番組がいつもお世話になっているのが公益財団法人太平洋人材交流センターPREXさんです。さてPREXさんは外国から人を招いて日本で研修をされています。今日は実際に2013年度中東地域持続可能な観光開発研修を見学してきました。

見てきたのは、東大阪の日本の誇るべき技術を観光資源にしようとする一般社団法人大阪モノづくり観光推進協会の取組みとモノづくり企業です。研修生にレクチャーをしていただいたモノづくり観光推進協会専務理事の足立さんにお話をお聞きしました。

-今日はイラクとパレスチナの方に東大阪をご案内いただきました。感想は?
研修員は観光を担当されている方で共通する部分があり嬉しい質問多くありました。

-東大阪の魅力は?
人。自分の生き様はモノづくりと考えている人ばかり。朝から晩まで命がけでモノづ くりのことを考えています。モノづくりは日本の文化です。

-モノづくりを観光の目玉にしようとする取り組みは斬新だと思いますが、取り組みを進めるにあたって苦労はありましたか?
はじめは、地域の方からなんで自分たちがホテルのために協力しないといけないのか という声もありました。ただ東大阪が好きで東大阪のファンづくりをしていきたいと いう認識は共通でした。東大阪のおじさんたちと仲良くなるところから入りました。 足元にいいもの、宝があるのです。

足立さんは、ホテルセイリュウの方です。ホテルは一度つぶれましたが東大阪の皆さんのお蔭で再建しました。なんとか恩返しがしたい、町に還元したいと思い地場産業である町工場を活性化する取り組みや町工場が普通に作業しているところを見てもらうことが観光として成り立つとよいのではないかとこの事業をスタートしました。

今回の研修を担当しているPREXの国際交流部担当部長森本正人部長インタビューしました。

―今日はPREXの取組みの中で中東の方に来てもらって大阪のモノづくり観光の取組 みの研修を見せてもらいました。日頃はどんなことをしているか教えてください。
 
途上国の人材育成事業を行っていて実際に日本に来て日本の取組み事例を見てもらっています。研修を通じて関西の方と海外の方の交流を促進したいと考えています。

―今回はパレスチナ、イラクと生きていくのがハードな国からの研修員ですね。
 
研修員は、日本に来て社会も生活も文化も違い戸惑うこともあると思いますが、 日本の事例、ものの考え方、取り組みのプロセスをひとつでも仕事の改善に結びつけ てもらえればと考えています。

―パレスチナやイラクについてニュースでハッピーな映像を見る機会はないですが、今日は直接、パレスチナやイラクの方の無邪気な笑顔を多く見ることができました。
 
研修員は、素朴な純粋な方が多い。厳しい紛争が終わらないような環境の中でも自分たちの希望や誇りを強くもっています。彼らの国もよくなるという期待を持って研修事業をしています。

森本さんが熱く語ってくれましたが、今回、研修に参加されたのは中東地域の中でもパレスチナのお二人、イラクのお二人です。テレビから紹介される映像では悲壮感が漂っていて毎日紛争がある様子が連想されます。今回、実際に初めてパレスチナの人に会いましたがとても無邪気でした。そうした国に観光の仕事をしている人がいることも驚きでした。今イラクに行くことは制限もありますが、いつかは平和な地域になって日本で学んだことも生かして国を挙げて自分たちの国に遊びに来てくださいといえる日が来るのではないかと願っています。

(2013年11月12日放送分)

先週に引き続き、公益財団法人太平洋人材交流センターPREXさんの海外の方の研修事業についてご紹介します。今日も2013年度中東地域持続可能な観光開発研修を見学してきました。東大阪のモノづくりを見学しようというプログラムで東大阪を代表する上田合金株式会社さんを訪問しました。鉄を溶かしてモノづくりをする日本を代表する素晴らしい企業でした。上田社長のインタビューです。

―上田社長、今日はパレスチナからお二人、イラクからお二人の研修員に東大阪のモノづくり観光の勉強に来てもらいました。東大阪のモノづくりを見てもらった感想は?
研修員に「モノづくりは魂を伝える」ということをお話しされていましたが。

いつも申し上げるのは、映像で見てもダメということです。現場で体験し体感するこ とが一番。今の世の中はお金が先行している。なんやかんやというてお金儲けの話ばかり。「モノづくり職人は利に走るな」これが親父の遺言。物を作る人にはこれが大事なことだと考えています。「モノづくりは魂を伝える」のです。「魂の伝達」です。

今回の研修の参加者は、中東地域のイラクとパレスチナで生きていくのにハードな地域の方々です。鉄を溶かして銅鐸をつくる作業を体験し、皆さん無邪気に大騒ぎになっていました。鉄は溶かすと真っ赤な溶岩のようになります。それを形にして冷やす作業をみていると、人間はすごいと感じました。参加した研修員のインタビューです。
JICAのコーディネーターの通訳谷口さんにお願いしました。

―パレスチナのナディアさんは、現在パレスチナ政府の観光文化遺産省で観光の仕事をしています。修士号も修得されています。東大阪のモノづくりをみての感想は?
東大阪でモノづくりを学び、地場産業を継承し守っていくことが大切であることを学びました。たとえば上田さんはこの地域の古くからある鋳物産業を担っています。パレスチナでも古い産業があるので引き継いでいくことが大切だと思いました。

パレスチナは歴史の古い国です。ナディアさんは日本の歴史ある産業を引き継ぐモノづくりの仕事に感動していました。上田合金さんは、2000年前の銅鐸を今の技術で再現しています。銅鐸を作る作業をパレスチナの男性の研修員も体験されました。

東大阪では、日本のモノづくりについて「歴史」も知ることができました。モノづくりは近代になって始まったのではなく古代からずっと続いてきたことに自分も感動しました。研修では、日本から遠く離れた縁のないように思われる国にそうした歴史も含めて伝えるというキャッチボールがあり、こうした取り組みが新しい世の中を作っていくと感じました。PREXの交流事業、研修事業は、新しい時代を作ってくれているのかなと考えています。

(2013年11月19日放送分)

今日は2013年度中東地域持続可能な観光開発研修の取材にいってきました。前回はモノづくりの現場でしたが今回はJICA関西、神戸で研修員のアクションプランの指導の日で京都嵯峨芸術大学の真板先生のインタビューからお聞きください。

-真板先生、今日は研修について研修員からアクションプランの話を聞かれてどうでしたか?
イラクやパレスチナは危険だといわれていますが、地域には幸せに平和に暮らしている人もいます。テレビやマスコミが取り上げるのは一面で、実際にこの地域で平和に暮らし大勢の人と交流して、交流の中から自分たちの国を活性化させようと考えている人がいることを力強く感じました。
パレスチナ、イラクは世界に負けない、負けないどころかトップレベルの宗教的な歴史的な自然に関する素敵な観光資源を持っています。それを世界に向けて自慢しインフォメーションをだして、大勢の人に来てもらって世界の人と一緒に交流しながら発展していきたいという願望があるのです。

-今日のラジオの番組はイラクやパンレスチナという国の中にある観光の息吹を伝えるだけでも意味があると感じましたが。
この研修は3年目となりますが、パレスチナとイラクから毎年参加してくれています。研修プログラムの中では大阪のモノづくりの事例として鋳物の製造を体験し、軽井沢のエコツーリズムのガイドに会い、エコリゾートとして有名になっている事例を見て回りました。今日発表された自分の国で展開したいこれからの観光のプランの端々に日本で経験したことが生かされていました。

エジプトには5000年も前にピラミッドが作られた文明がありますが、パレスチナは一年万年前にジェリコという町がありました。イラクにもメソポタミア文明の発祥の地があり、バビロニアは今のイラクです。ロマンのある観光資源がある地域です。研修員の4人の方は、自分たちの国にいろいろな国の人に訪れてもらいたい、発展していきたいと考えています。

PREX国際交流部森本部長にインタビューしました。
―今日はパレスチナとイラクの方が帰国後にこんなプランを展開したいと発表されどうでしたか。
こちらが伝えたかったところを皆さんまじめに感じ取っていただいたと実感しました。観光は自分たちの国や地域を他の人に自慢したいという思いから始まります。研修を通じて観光をテーマにこれらの地域が栄えて経済が発展して国が成長すればよいと思います。紛争の多い地域ではありますが自分たちの国に対する誇り、国をよくしたい、貢献したいという気持ちが伝わってきました。活躍してくれると信じています。

PREXの方にお話をお聞きし熱い思いが国際化につながっていけばと感じました。
PREXの研修に本格的に取材に行ったのは初めてです。年間40件の研修を実施し、約300の企業を訪問している素晴らしい活動だと思います。

(2013年11月26日放送分)

今日はPREXの取材で2013年度持続可能な観光開発研修を取材しました。PREXの研修活動を改めて目の当たりにしました。これまでよりPREXのことを近く感じ、素晴らしい活動だと感動しています。

-パレスチナとイラクの研修員のアクションプランをうけてエコツーリズム協会理事 高梨先生にコメントをいただきました。
私たちは観光の力によって環境を守ったり地域の活性化を考えたりということを日本でやっています。この新しい観光の考え方がパレスチナ、イラクの方と共通して分かり合えるのだと感じました。これらの地域では社寺仏閣の有名観光地の巡礼型観光がベースとなっています。彼らはこれまでの観光ではなく、住民の生活感覚、自分たちの普段着の生活、そういうものも含めながら地域にある自然や文化を活かした観光、そうした新しい観光を作り出そうとしている、模索している段階です。紛争地域と思っていましたが次の時代に備えて準備を始めていると知り感心しています。

高梨先生のコメントを聞き、イラクやパレスチナを紛争地域と思っているが次の観光に向けた動きが起こっているという未来が見えて鳥肌が立ちました。

―PREXの折井さん今日はアクションプランの発表会、感想をお願いします
人間のベースにあるものは、どんなに社会的な環境が違っても分かり合えるものだと強く感じました。この研修を始めるときに、いろいろな方から、あんな紛争の地域の人が地域住民を巻き込んだり環境に対して意識を払ったりすることができるのか、余裕があるのかと言われました。私たちは、ちゃんとした環境の中で暮らしたい、自分たちのもともとある資源を誇りたいというのは人間の基本的な部分であると考え、そうした社会状況の中でも理解いただけると考えて研修を実施していました。
研修で伝えたかったことがどれだけ伝わったかは研修員が発表するアクションプランで図ることができます。今日、アクションプランの発表の中で私たちが伝えたかった研修のテーマが伝わっていることがわかり安心しました。分かり合えたという思いを感じられるのが研修担当者にとって喜びであり遣り甲斐であり一番緊張する部分でもあります。今回の研修はまだ終わっていませんが非常に満足であり成果を残せたと考えています。

コメントから熱気が伝わってきます。今日紹介したのは研修の途中段階ですがPREXでは研修に入る前から、途中、終わったあとのプロセスとすべてにわたって入念に準備しています。研修の案をだし、全体会議で内容を検討し、講師、訪問先と打ち合わせを事前に行います。研修が始まるとオリエンテーション、研修での企業・団体訪問、講義、成果発表と次から次へと準備をしています。折井さんは初めからずっとこの研修にかかっています。アクションプランを聞いた折井さんの喜びややりがいが伝わってきました。PREXは途上国と関西になくてはならない存在を目指しているのが伝わってきて感動しました。