ベトナムと日本の企業交流の輪を広げる「場」の形成を目指す/ベトナム日本センター経営塾本邦研修(2013年7月)

訪問各社のレベルの高いものづくり、品質、開発力に触れました。

JICA主催の本研修は本年度で4期目となります。PREXは、パナソニック エクセルインターナショナルに協力し、7月22日から8月2日まで25名の研修員と2名のベトナム日本人材センター職員を迎えました。本年は初めて首都圏地域での活動を追加し、日本企業の高品位なものづくりや日本型経営を習得するとともにより多くの日本企業と交流をテーマとして2週間にわたるスケジュールで実施しました。

本研修初の首都圏日程

今回は研修員を東京で迎えて、前半の日程を首都圏での訪問先や講義で構成しました。品質やカイゼン、日本・アジア経済等の講義に加えて、大田区や川崎市の中小企業を訪問。特に川崎市商工会議所にてアレンジいただき、大川町地区の2社より、オンリーワンの商品開発や施主ニーズへのあくなき対応、人材育成について学びました。とりわけ、両社の経営者が入社後の従業員に絶えず研修の機会を与え技術の修練研磨にモチベーションを維持している点や公私に亘り家族ぐるみの親密なつき合いをすることで信頼関係を形成し、結果的に有能な技術者を保持されていることに、研修員は自国と比較しての相違を感じていました。

関西企業との交流

昨年に続き、近畿経済産業局の協力をいただいての交流会を開催しました。昨年を越える10社の関西中小企業の経営者・経営幹部12名の方々と経営塾研修員が2グループに分かれ、「ベトナム−日本企業の取引を成功に導くポイント」、「製造コスト削減の具体的ノウハウ」についてディスカッションを実施。研修員は品質の重要性や日本のきめ細かな原価管理の手法を学ぶとともに相互の理解のために継続的な交流が重要であるとの認識に至りました。
こうした経営者との交流会のほかに、既にベトナムで事業展開する大手企業やベトナムへの進出を控えた中堅企業、ベトナムからの留学生を受入れ、日本語教育や日本ビジネス等を指導し、日本の大学進学や日本企業への就職を促進する専門学校等に訪問。多くの訪問先でベトナム人従業員や研修員と触れ合う機会もたびたび持つことができました。
各社とも温かく迎えていただき懇切丁寧な説明と見学案内をしていただきました。更には人材交流やビジネス面での一歩踏み込んだ意見交換・商談の場面も数多く見受けられました。

4年間で87名が訪日、52社の企業が参加

過去4年4期のベトナム経営塾活動を通じての修了生は87名に及び、また、そのほとんどが若々しく勢いのあるベトナム企業(52社)です。特筆すべきは、今回参加の20社中7社がリピートで参加者を出しており、また、その内のFECON社(建設業、ハノイ)では4期連続で経営幹部の方々が参加されていることです。
PREXからは、研修後も継続的に関係を維持するため、経営塾修了生と同国への事業展開を考える関西中小企業の交流の「場」づくりの一環として同窓会活動の強化を提唱しました。
次年度も活動が継続するベトナム経営塾。今後、同国における経営者の一つのステータスとなっていくのではないでしょうか?そして、有望な企業の集まるグループとして、両国の企業のコラボレーションを生み、ベトナムの産業発展と日本の経済復興に大きな力となることが期待できそうです。

国際交流部 浅沼

研修概要

研修名
2013年度 ベトナム日本センター経営塾 本邦研修
実施期間
2013年7月22日(月)〜8月2日(金)
研修参加者
ベトナム日本センター「経営塾」の受講者25名+センター職員2名(経営塾受講者:ベトナム企業 経営者・経営幹部、大学教師など)
委託元機関
パナソニック エクセルインターナショナル
お世話になった方々、企業・団体(敬称略、訪問順)
・平和工業
・グロービス経営大学院
・日本科学技術連盟
・川崎商工会議所
・日の出製作所
・角丸金属
・三栄レギュレーター
・早稲田大学 トラン・ヴァン・トゥ教授
・TOYOTA L&F
・パナソニックセンター東京
・松下幸之助歴史館
・白鶴酒造
・MOBIO ものづくりビジネスセンター大阪
・近畿経済産業局
・エール学園
・王子コンテナー
・大阪産業創造館
・中農製作所

研修のテーマ :  経営管理