観光客誘致のための取組みとは/メコン地域観光振興研修(2013年2月)

日本の観光事例から学んだことを発表するタイ観光・スポーツ省のウイットチャニイさん。

本研修では、日本の観光立国に向けた取り組みの紹介や研修員間の討議を通して、メコン地域の広域観光促進のために研修参加国で実施が必要な政策もしくは活動の実施のための行動計画案が作成されることを目的に実施しています。そのため、様々な日本の観光地を訪問し、行政や民間企業が取り組んでいる振興策を見てもらいました。数多く訪問した中で、今回は日本の代表的な保養地である温泉地での活性化や、四国で観光振興の見学をしてきた様子を紹介します。

足湯を楽しむ研修員。研修の疲れが癒されますね。

善通寺金堂前で執行僧侶から説明を受ける研修員。

有馬温泉の魅力と海外へのPR

宿泊先からバスで40分、日本最古の温泉と言われる有馬温泉に到着しました。有馬温泉観光協会の場所をお借りして、御所坊の金井社長から、温泉の定義から始まり、有馬温泉が日本の中でもかなり特殊な温泉であることが紹介されました。この特殊性やアクセスの便利さが国内外からの観光客をひきつける魅力となっています。訪問した日も平日にもかかわらず、多くの観光客が温泉街を楽しんでいました。観光の楽しみといえば「食」ということで、研修員はB級グルメの焼きそばや店先で炭酸せんべいを楽しみました。有馬温泉の歴史、路地裏の古い町並み、御所坊の部屋も案内して頂き、日本人の好みも勉強することができました。温泉につかる時間がなくなるほど、熱心に意見交換を行いました。海外でのPRのあり方、特に特殊性のPR方法、観光政策の必要性、地元企業や行政の巻き込みなど、有馬温泉が取り組んでいる課題は、研修員にとっても課題です。

四国観光の体験はハードスケジュール

日本人でもこんぴらさんの785の石段は辛いですが、研修員は早朝に登り、御本宮に参拝しました。お迎え頂いた禰宜からは金刀比羅宮の由緒やこんぴら詣での由来・今昔を講義していただきました。次にうどん県香川の観光特産品・さぬきうどんを昼食用に手作り体験しました。食後は善通寺を参拝した後、総本山財務部長から四国八十八箇所巡りの遍路振興と信心の講義を受け、境内の案内をしていただきました。四国八十八ヶ所各寺院の御本尊をお祀りし、それらを参拝することで、全霊場を巡拝したのと同じような功徳を積めるお砂踏みを研修員全員で巡ったり、御影堂地下の暗闇の中、宝号を唱えながら大師と結縁する戒壇めぐりも体験。ラオスには寺院巡礼の慣習がある、ミャンマーには広域キャラバンツアーのプログラムがあると、四国の取組みに納得と共鳴をした様子で、地域資源に信仰と振興を融合させた文化観光を体感できました。

国際交流部 加藤、三浦

研修概要

研修名
メコン地域観光振興研修
実施期間
2013年2月20日(水)~3月15日(金)
研修参加者
観光振興に携わる中央及び地方行政官 11名(カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス)
研修内容
日本の観光立国に向けた官民・地域の取り組みの紹介と研修員間の討議
委託元機関
JICA関西
お世話になった方々、企業・団体(敬称略、訪問順)
名古屋 外国語大学 桂井滋彦氏、日本アセアンセンター 渕上奘慶氏、GICSS研究会、近畿日本ツーリスト個人旅行、御所坊、日本旅行業協会、観光庁、四国ツーリズム創造機構、香川県 栗林公園観光事務所、琴平グランドホテル、金刀比羅宮、中野うどん学校、善通寺、新居浜市、マイントピア別子、広瀬歴史記念館、歴史街道推進協議会、関西広域連合、エーペックスインターナショナル
研修のテーマ :  観光振興