上海市の省エネ推進人材育成/大阪府・上海市JICA草の根技術協力事業 専門家派遣(2012年11月)

PREXは、大阪府と上海市と連携し、昨年度からボイラー、排熱利用、電機システム分野の省エネを推進する人材を育成する研修を実施しています。今回は2年目の第一回目の専門家派遣事業として6月27日から7月3日まで専門家5名と現地調査を行いました。

設備管理担当者(右)に確認しながら省エネ診断を行う津守専門家(左)。

上海市省エネルギーセンター、専門家、大阪府上海事務所、PREXで事業総括および今後について話し合いました。

各企業の省エネ改善

上海市側のアレンジにより訪問した企業は省エネ推進に力を入れて取り組んでいますが、依然として改善が必要なことが明らかになりました。第1の改善点は、各種データの図式化(フローチャート化)等によるエネルギー管理です。エネルギー使用量等のデータは蓄積されているものの図式化による「見える化」は不十分でした。第2の改善点は、経営者をリーダーとした全員参加によるエネルギーマネジメント体制の構築です。日系企業では経営トップ主導の管理体制が見られましたが、現地企業では設備管理者に任されており、会社全体で取り組む体制はまだ確立されていないようでした。3点目は設備の改善です。特に現在手動設定の冷温水の水量・空調の風量の管理についてはインバータによる自動化が効果を上げると考えられます。

日系企業現地法人と上海市との交流

今回は、省エネルギーセンターエネルギー使用合理化専門員津守氏と共に専門家としてご尽力いただいたアズビル、ダイキン工業、テラルおよび昨年度お世話になった川重冷熱工業の現地法人からも同行いただき、上海市経済委員会や上海市省エネルギーセンターおよび各企業と交流を深めていただくことができました。 今回の調査を受けて、上海市からの省エネ推進人材を受入れる訪日研修と上海市でのセミナーの実施を計画しています。

(国際交流部 奥村)

研修のテーマ :  環境