マレーシア、フィリピン、ウルグアイの研修員の声/(株)コダマを訪問(2012年5月)

マレーシア

中小企業銀行 企業金融課 
融資管理部部長
ズルファズリ・ムハメッド・イルパン

1960年創業のコダマは、現在会長の創業者の娘さんが社長となり、事業を引き継いでいます。弟さんが専務として協力し事業は順調に伸びています。マレーシアではこのような家族的経営が50年も続いている例は非常にまれです。成功の秘訣は、他の企業が参入できぬ特殊な分野に特化した製品を作っている点にあることが児玉会長の説明で分かりました。

日本の企業は常に新製品を作り出し、新しい分野に進出する意欲を持っています。マレーシアではこのような企業はあまり見かけません。ある産業分野が有望だとわかると多くの企業がそこに集中します。イノベーションに挑むような企業がマレーシアにも出るように考え方を変えるようにしたいものです。

フィリピン

通商産業省バギオ-ベンゲット事務所 
事業開発課 通商産業開発専門官
エドウィン・バガノ

日本の中小企業は、自己のビジョンを明確にもち、国内だけでなく国際的にも競争力を持とうとしています。また従業員を会社の財産とみなし、インセンティブを与えようと心掛けています。コダマは欧米型の知識を保有しつつも日本固有の経営手法も併せ持つ優れた企業でした。従業員を重視している会社の姿勢には感心させられます。「コダマ宣言」を毎朝全員で唱和しその実現に全社一体となって取り組んでいることに学ぶべき点が多々あります。品質管理のため原料の調達から工程ごとの綿密な管理や製品の検査など工場では随所に工夫が見られました。2万回の耐久テストをする部分があるそうで、品質への並々ならぬ努力をうかがい知ることができました。

ウルグアイ

全国商業サービス会議所 
組織関係・経済研究課 経済アドバイザー
フェルナンデス・ペイラノ・アナ・ラウラ

企業にとって重要なことは「協調の精神」だということを学びました。企業内だけでなく、政府機関、他企業、学界など幅広い協調が必要です。企業の目的はよい製品を作り出し、それを買い求めてくれる大企業と緊密な関係を築くことだと知りました。児玉会長は常に技術革新に努め、新しい製品を作り出そうとしています。それによって新たな付加価値を生み出し市場の拡大につなげています。さらに重要なことは産官学の連携です。コダマのように自治体の研究機関と組み公的な助成金を受給し、研究開発を進めることは重要です。ウルグアイでは専門家や技術者、研究者が企業と協力して新しい技術を開発しようとはしないのが現実です。