10年ぶりのミャンマー研修/ 笹川平和財団ミャンマー公務員研修事業 日本視察研修(2012年1月)
10年ぶりのミャンマー研修

経営戦略の話を聞いた後に、金箔張りの体験をさせてもらい、
お土産も購入でき、すっかり満足の研修員。

笹川平和財団では、ミャンマーの中堅公務員に対する支援活動として、日本から専門家を派遣し、現地でのワークショップを行っています。また、ワークショップ参加者を対象にマレーシア・インドへの視察研修を実施していました。今回は日本の人づくりや組織マネジメントへの理解を深めたいという現地の要望に基づき、視察先を日本とし、関西部分を初めてPREXにてアレンジすることになりました。

脚光をあびるミャンマーと課題

ここ数カ月脚光をあびているミャンマー。もともと豊富な鉱物資源や人的資源が期待される同国ですが、政治問題により、欧米諸国の経済制裁が続いていました。しかし、2010年11月の総選挙以後、国家体制の民主化への移行の動きが見られるようになっており、これから開放政策が進むものと期待され、外交面でも経済面でも動きが活発化しています。アセアン地域の経済発展の要とも言われる同国のテイクオフと安定した経済成長には、あらゆる分野の人材育成への取り組みが急務です。

今回の日本訪問について、ミャンマー側より視察先として要望があったのが、日本の中小企業や水処理技術の紹介でした。そして、関西滞在として与えられた3日間をPREXが受託しました。

訪問先の数々

日本を代表する企業に育て上げたパナソニック創業者の歩みを紹介した松下幸之助歴史館。工場での取り組みをはじめ、あらゆる面で従業員を巻き込んで経営をされている共伸技研。伝統を守りながらも革新的な技術を開発されている堀金箔粉。最新の下水処理技術を見学した大阪市中浜下水処理場。浸透膜の技術について説明されたクボタ。企業の規模も、扱っている製品も違う、それぞれの経営戦略を目のあたりにした研修員には、ミャンマー企業の進むべき道、組織運営のあり方について考えるきっかけとなりました。

代表的な観光地である金閣寺や西陣織、目の前で揚げてもらった天ぷら、新幹線での東京への移動、同行する日本人など、できる限り日本を見てもらいました。駆け足となった訪問ですが、16名にはどのように映ったのでしょうか。これからのミャンマーの発展に少しでも役に立つことができればと思っています。

国際交流部 担当部長 三浦

大阪と言えば、たこ焼き! 真剣にたこ焼きをつくっています。お味はいかが?

ミャンマーから見た日本は?

ミャンマーの研修員は実際に日本に来て日本について何を感じたのでしょうか。「勤勉」「チームワーク」「時間厳守」「組織化」「調和」「創造性」「革新性」「ハイテク」などのキーワードが日本のイメージとしてあげられました。「工業化に成功した国だが、繊細な心を忘れずに歴史・文化を大事にしている」と、聞いている日本人が恥ずかしいようなコメントもありました。彼らの声を通じて、改めて日本が世界の人々にどう映っているのか考えさせられました。日本のいいところは残していくべきだと逆に教わったような気がします。ミャンマーのいいところは何でしょうか。報道されているイメージではなく、自分の目で確かめたい。その答えを探しに、今回出会った研修員たちを訪ねていきたいですね。

研修概要

研修名
ミャンマー公務員研修事業 日本視察研修
実施期間
2012.1.16(月)~1.18(水)
研修参加者
ミャンマーの中堅行政官(中央省庁)16名
委託元機関
笹川平和財団 特別基金事業室 笹川汎アジア基金
お世話になった方々、企業・団体(敬称略、訪問順)
松下幸之助歴史館、共伸技研、大阪市中浜下水処理場、クボタ、堀金箔粉、松久宗琳佛所、手織技術振興財団 織成館
研修のテーマ :  経営管理