研修のキーワードは”双方向”/JICAマレーシア中間管理職のための指導職研修(2011年10月)

真剣な表情で講師に質問を投げかける研修員。

本研修は、マレーシア政府機関に所属する中間管理職に対して、日本の企業や行政機関における組織運営の実例や人材育成手法等を紹介することにより、所属組織の体制強化等に資する新たな知見を得てもらうことを目的として、「リーダーシップ」「組織マネジメント」「リスクマネジメント」「部下育成」の4つのテーマを掲げて実施しています。

マレーシア研修の変遷
PREXでは2005年度までの9年間にわたり、マレーシア各省庁から選抜された行政官約300名を対象に、マレーシアの東方政策の一環である「マレーシア経営幹部セミナー」をJICAより受託し実施してきました。2006年度以降はマレーシアからの要請により、対象管理職のレベルを二つに細分化し、「行政初級管理職研修」・「中間管理職のための指導職研修」という二本の研修に発展・改編され、実施してきました。その間、姉妹コースである「行政初級管理職研修」との棲み分け、カリキュラム改善などを行い、最近は研修プログラムも定着し、講師陣もベテランの方にお願いしてきました。


新たな取り組み第一弾~人事院職員との意見交換~
今回のコースでの工夫のキーワードは Interactive(双方向性)
そこで、過去研修員の要望の強かった「官民の日本人中間管理職との意見交換」を実現しました。そのひとつが霞ヶ関の人事院職員との対談です。実現まで難しいこともありましたが、5名の専門職の方に出席していただき、2時間にわたり意見交換を行いました。テーマは事前に設定し、一番やりがいを感じた仕事、公私のバランスのとり方、オフタイムの過ごし方などでしたが、話が盛り上がっていく中で、お互いに本音のやりとりもあり、研修員も満足した様子がうかがえました。

新たな取り組み第二弾~企業の中間管理職との意見交換~
二つ目は、関西財界が立ち上げた「サイバー適塾」の塾生である企業の部課長クラスとの対談です。総勢40名が三つのグループに分かれ、同塾がテーマとする行財政改革、安全保障、関西の活性化、および本研修のテーマである日本のマネジメントの実際について活発な意見が交わされました。 マレーシア研修員からは、「日本的経営と言っても、企業によってその手法にはかなりの違いがあることが分かった」、海外赴任を間近に控えた塾生からは、「日本と異なり多民族国家である彼らから、多様性受容、共生を大切にする考えを聞き、今後の海外勤務での心得として役に立った」などの声がありました。 訪日研修ならではの日本人との対話を通じて研修効果を高めることができるとともに、日本人にとっても海外と触れる貴重な機会であり、今後もこのような交流の場を設けていきたいと思います。(国際交流部 井上、高山)

 

研修のテーマ :  経営管理