京都の大気環境技術に学ぶ/京都市・西安市草の根技術協力事業「西安市における大気環境改善」第3年次訪日研修(2010年6月実施)
京都市の門川市長を表敬訪問。京都議定書の理念を表した“DO YOU KYOTO?”の風呂敷を広げて記念撮影をしました

本事業は西安市の友好都市である京都市が、これまで進めてきた大気汚染対策の経験を西安市に移転することを通じて、西安市の大気改善に貢献し、両市の友好関係の更なる発展につなげることを目的に実施する3カ年プロジェクトです。この度、7月1日から15日、第3年次訪日研修を実施しました。

西安市は中国陝西省の省都であり西安の古称は長安です。かつては中国古代の諸王朝の都として千年の歴史を有する古都として知られています。

中国では近年の急速な経済発展に伴い大都市を中心に環境問題が深刻化しており、中でも西安は西部大開発の中心都市として急速なピッチで開発が進められ、それに伴い空気のよどみが常態化し環境対策が急務となってきました。

西安市の大気汚染の主な汚染物質は、浮遊粒子状物質(PM10)、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)などですが、過去2年の研修の結果、環境保護にかかわる法整備の充実、防塵・PM10の改善、大気環境観測システムの充実、SO2の削減等の分野で一定の成果が見られるようになりました。更なる取り組みの強化が必要な分野としては、自動車排気ガス測定所の設置や環境教育の強化、環境人材の育成等であり、今回の訪日研修ではこれらの講義・訪問にはとても強い関心を示され、活発な質疑応答がなされました。

西安市では2011年に花の博覧会が予定されており、澄んだ空気・清い水・青い空・緑化に向け、精力的に取り組みがなされております。研修最終日に、団長の梁朝氏から、研修は手段であって、これで目的が達成されたわけではない。日本で学んだことをいかに西安で具現化していくかが我々の使命であるとの強い所信表明がありました。西安市が京都市と同様、環境モデル都市として認知され、“DO YOU SEIAN ?”が中国の環境改善活動の代名詞になることを切に望みたいものです。

国際交流部・担当部長 竹澤 嘉雄

研修のテーマ :  環境