太陽光発電研修に対する高いニーズ/JICA太陽光発電導入支援研修(1)(2010年9月)

京セラ佐倉ソーラーセンターにて太陽光発電パネルの説明を受ける研修員。

PREXでは、JICA(国際協力機構)の委託を受け、10カ国13名の行政官を対象に、9月24日から10月22日まで「太陽光発電導入支援計画研修(A)」を実施しました。昨年度もアジア地域を対象に太陽光発電をテーマとした同様の研修を実施しましたが、途上国からのニーズが非常に高いことから、今年度より全世界を対象に3カ年計画で年3回行い、そのうち2回をPREXで実施することになりました。今回は初年度の1回目にあたり、「系統連系システム(太陽光発電や風力発電などで発電した電力を、電力会社の送電または配電線に接続して運用するシステム)」導入のニーズが高い国々を対象に実施しました。

“太陽光発電技術の先進国”日本で学ぶ

近年、気候変動緩和対策の一環として先進国・途上国を問わず、再生可能エネルギーの導入は重要案件となっており、とりわけ無限のエネルギーである太陽光を活用した太陽光発電の導入を加速化する動きが顕著になっています。ところが、途上国においては、太陽光発電の導入や、持続的なオペレーション・メンテナンスの方法などに関する知識が十分に習得されていないことが少なからず見受けられます。一方、日本の太陽光発電技術はきわめて高い水準にあり、特に関西地域には、太陽光パネルメーカーや電池メーカー、住宅に太陽光発電装置を設置するハウスメーカーが集積しています。

本研修においては、この“太陽光発電産業クラスター”を活用するため、関西経済連合会のご支援を得て、関西の太陽光発電関連企業への訪問を中心に研修プログラムを構成しました。また、大阪市立大学の小槻教授や鳥取大学の藤山教授から技術の基本的事項を学び、日本の再生可能エネルギー政策や海外への協力については資源エネルギー庁やJICAのエキスパートからそれぞれご講義いただくなど、産・学・官の協力体制で研修員を迎えることができました。

多彩なコンテンツと熱意あふれる研修員

研修の導入においては、日本の太陽光発電産業の歴史をコンサルタントの吉野様からご自身の経験も交えご講義をいただき、予定時刻を過ぎても研修員からの質問や、それぞれの国が直面している障壁への具体的なアドバイスを求める声が止むことはありませんでした。続いて実施されたカントリーレポート発表会では、各国の研修員から母国のエネルギー・電力事情、太陽光発電の現状等を報告していただくと共に、関西経済連合会会員企業様と意見交換の機会を設け、ご参加の方々から、具体的な太陽光プロジェクトにも踏み込んだ質問も得ました。

企業訪問の際には、研修員のほとんどが行政官であると同時にエンジニアの経歴をお持ちのため詳細な技術に関する質問も多く、これに応える形で企業の太陽光発電技術エキスパートから解説があり、研修員から好評を博しました。

国際交流部 担当部長 末尾 寿広

研修概要

研修名
太陽光発電導入支援計画研修(A)
実施期間
2010.9.24(金)~10.22(金)
研修参加者
10カ国13名の行政官
委託元機関
独立行政法人国際協力機構(JICA)大阪国際センター
関係機関
関西経済連合会、大阪市立大学、地球環境センター
お世話になった方々、企業・団体(敬称略、訪問順)
JICA林俊行国際協力専門員、吉野量夫コンサルタント、チェンジ・エージェント、大阪市立大学小槻勉教授、JICA小川忠之国際協力専門員、大阪市柴島浄水場、GSユアサ、JICA新関良夫国際協力専門員、関西電力、パナホーム、三洋電機、シャープ、JICA、経済産業省、太陽光発電協会、京セラ、JICA木谷浩国際協力専門員、鳥取大学藤山英保教授、浜田、地球環境センター、ゴウダ
研修のテーマ :  環境