日本市場参入に向け新たなチャレンジ/JICA中米カリブ地域・日本貿易振興のためのキャパシティ・ディベロップメント研修(2011年2月)

中米の食材を日本風にアレンジしたJICA大阪食堂のシェフのレシピ提案に、研修員も驚いていました。

2011年2月17日から3月15日まで、ドミニカ共和国、コスタリカ、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグアの5カ国を対象に「中米カリブ地域・日本貿易振興のためのキャパシティ・ディベロップメント研修」を実施しました。
同研修では、輸出振興を担当する行政官や団体職員が9名来日し、日本の食品市場の特徴や貿易システム(流通・関税・法制度等)を学び、現地企業への支援計画を作成しました。

国際交流部 コースリーダー 北村 圭

3カ年を通じた研修設計
 本研修は2009年度から2011年度まで実施予定ですが、3年間を通じて研修員を派遣する組織を固定化し、研修での学びと成果を次年度の研修員に伝えることによって、実績を積み上げていく計画に基づき実施しています。
 昨年度は、主に日本への輸出に必要とされる基礎的な知識を学ぶとともに、輸出の可能性の高い自国産品を様々な視点から検証してもらいました。今年度は、昨年度の研修員が選んだ自国産品について日本市場における強み・弱みの考察を再度吟味し、これらの商品が日本市場に参入するための計画を策定することを目標としました。
 研修員を派遣する組織の固定化が上手くいかなかった組織もいくつかありましたが、同じ組織から派遣され、組織的な戦略を立てるための情報収集の場として研修に取り組んでくれていると報告してくれた人もいました。

来年度に向けて
 昨年の10月、コスタリカとニカラグアへ出張した際には、現地の貿易振興を担当している機関を訪問するとともに、帰国研修員から情報収集することによって、これまでの研修の成果や今後のニーズを把握することにつながりました。コスタリカ貿易振興公社(PROCOMER)では、「これまでの研修で日本市場に関するデータを蓄積することができ、企業への情報提供に活かしている。今後はこれまで得た情報を更に具現化していくことが必要だと考えており、日本での見本市への出展支援も検討していきたい」とのコメントをもらいました。
 このような現地のニーズを踏まえ、来年度は研修期間中に日本最大の食品見本市「FOODEX JAPAN」へ出展することを検討しています。見本市に出展することにより、日本市場参入に必要な手続きやバイヤーが要求する品質の基準などを実践的に学ぶことができ、日本市場に参入するための具体的な戦略の立案が可能となり
ます。
 見本市出展へのチャレンジは決して楽ではありませんが、中米・カリブ地域にとって日本市場参入に向けての大きな一歩になると期待しています。

研修概要

研修名
中米地域官民パートナーシップによる地域産業振興
実施期間
2010.8.30(月)~9.17(金)
研修参加者
中米3カ国(エルサルバドル、グアテマラ、ニカラグア)で地域産業振興に携わる行政官と重点産業の協同組合および商工会議所の幹部7名
委託元機関
独立行政法人国際協力機構(JICA)大阪国際センター
お世話になった方々、企業・団体(敬称略、訪問順)
奈良県立大学 村田教授、近畿経済産業局、兵庫県商工会連合会、三田市役所、三田市商工会、志門特許商標事務所 下田弁理士、日乃本食産、つくしの里、三田屋本店、美郷商工会、徳島県上勝町役場、いろどり、日吉屋、永楽屋、Y.B.C.山脇ビジネス・コンサルティング 山脇代表、工房街道推進協議会、中尾農園、清澄の里 粟、天理市役所

研修のテーマ :  貿易振興